肝臓の病気とエコー検査をするメリット

コラム

肝臓の病気とエコー検査をするメリット肝臓の病気を調べる検査方法のひとつに、病院で行うエコー検査があります。
好んで病院に通う方は少ないですが、いざ病気になってみると「きちんと検査を受けておけばよかった」「もっと病院に行っておけばよかった」と後悔の声が頻繁に上がります。
深刻な病気の対策をしようと考えるのであれば、病院を避けて通ることはできません。

そこで今回は、痛みも副作用も全くない「エコー検査」についてご紹介します。
短い時間でリアルタイムの画像診断ができるので、人間ドックでも人気の検査項目です。
人間ドックについても後述しますので、ぜひ定期的に健康状態を確認する際のご参考になさってください。

肝臓病とエコー検査

肝臓病とエコー検査

・エコー検査で分かる肝臓病の種類

肝臓病の中でエコー検査によって検出しやすいのは「脂肪肝」「慢性肝炎」「肝血管腫」「肝嚢胞」「原発性胆汁性肝硬変」などです。
慢性肝炎や原発性胆汁性肝硬変などは病院で治療を受ける必要がありますが、脂肪肝程度ならば生活改善だけでも健全な状態を取り戻せるでしょう。
2年から1年に1回のスパンでエコー検査を受け、肝臓の状態を確認することをおすすめします。

・エコー検査とは

エコー検査は文字通り超音波を活用した検査方法です。
超音波を発する端子を身体の表面にあてて、体内で反射された超音波を解析して内臓の状態をリアルタイムで描出する画像検査です。
血液検査では検出できないタイプの肝臓病も、エコー検査ではその場で異変が「どのあたりに」「どの程度の大きさで起こっているか」が分かります。
その場で動いている臓器を視診できる点、診察時間が短い点、肉体的負担がゼロである点などから人気を集めています。

検査費用をお得に受診する方法

・通常のエコー検査費用

病気予防という意味で受診する場合、胸腹部エコー検査が単独で1万円前後の費用が発生します。
もしエコー検査で異変が見つかればCTスキャンやMRI検査、血液検査など、それぞれやはり高額な費用がかかる検査が必要になるでしょう。

また、エコー検査は画像描出範囲が狭いので、全身状態までは分かりません。
肝臓以外の部位に何かが起こっていても、エコー検査の単独受診では発見できないのです。

・人間ドックでエコー検査を受ける

エコー検査を人間ドックに盛り込むと、定期検診を効率的に受診できるようになります。
一般検診と人間ドックの違いは、第一にひとりひとりに合わせた検査項目を自由に選べるところです。
次に、必要に応じて検体検査まで盛り込むことができます。
人間ドックから治療に進めば検査費用にも保険が適用されますから、リスクを抱える方にとっては大きなメリットがあるシステムというわけです。

人間ドックでは検査がセットになるため比較的安価になりますが、病院ごとに人間ドックの価格設定、コース内容は異なります。
3万円から受診できる病院があるかと思えば、4万円、5万円、10万円からという病院もあります。
ご自身が受けたいと思う検査項目と、希望する費用の上限を提示して医師に相談してみるといいでしょう。

関連記事一覧