兆候が見つけづらい病気10選! 自覚症状がなくても病気はそこにある

コラム

日本人の罹患率が世界平均よりもはるかに高い病気がたくさんあります。その中には静かに発生して病変が広がり、進行してしまうものも多いのです。
例え自覚症状がなくても病気はそこにあり、治療しなければ最悪の結果につながるでしょう。
どのような病気にも言えることですが、早期発見と早期治療が命を守る最善の方法です。

自分の目では兆候を見つけにくい病気であっても、検査を受ければ数字でその変化を辿ってサインを読み取れます。兆候が見つけづらい病気10選をご紹介しますので、病院で受ける検査の必要性をぜひ考えてみてください。

自覚症状がなかなか出てこない病気・症状10選


・気を付けるべき病気10種類
「糖尿病」「腎臓病」「性感染症」「心疾患」「歯周病」「甲状腺機能障害」「がん」「脳血管障害」「高血圧」「肺疾患」
これらの中でも特に発生と進行が静かで、命の危険を伴う、あるいは重大な影響をもたらすものについて以下に解説します。

・特に危険が伴う病気、症状について

・糖尿病
日本は世界でもトップレベルの糖尿病大国だと言われています。潜在的な糖尿病患者の人数は無自覚も含めて2210万人ほどなのだとか。いったん糖尿病になればその後の人生をどこまでもこの病気と付き合っていくことになります。糖尿病は予防が第一です。

・腎臓病
腎臓病もまた慢性疾患になる病気です。慢性腎臓病と急性腎臓病に大別できますが、特に潜在患者の多さが危惧されるのが慢性腎臓病、通称「CKD」です。
CKDでは腎臓機能が20%以下に低下する腎不全に陥るまで自覚症状が出ないケースもあり、発見した時にはすでに人工透析が必要という患者が少なくありません。

・性感染症
特に性感染症の中で近年話題に上る機会が多い「クラミジア」は炎症性疾患です。1回罹患するごとに女性の妊娠確率が20%ずつ低下していくとも言われています。また、クラミジアなどに感染するとHIV(エイズ)の感染率も4倍ほどに上がるので、クラミジアと診断された時には同時にHIV検査も受けたほうがいいでしょう。

・がん
がん患者が最初に病院でがんと診断された時、4人に1人は自覚症状がないと言います。日本人の死因トップを独走するがん(悪性新生物)は発見が遅れれば遅れるほど生存率が低くなりますし、治療の選択肢も少なくなるので注意してください。

自覚症状の難しい病気・症状を調べるには人間ドックへ

・人間ドックが必要な理由
これらの病気や症状を発見するためには通常の健康診断では難しいため、専門的な領域を追求する人間ドックが必要です。
特に性感染症やがんの部位特定、甲状腺機能障害の病名特定などは詳しく調べなければわかりません。

・人間ドックではどんな検査が受けられるのか
人間ドックならではの検査コースというものがあり、「がん検診」「婦人科検診」「ホルモン検査」などを受けられます。
人間ドックで受ける検査コースの一例である「甲状腺ホルモン検査」について。甲状腺ホルモン検査の場合には以下のような内容です。

・血液検査
血液を採取してT4、T3ホルモンを測定し、甲状腺機能亢進症であるのか、甲状腺機能低下症であるのかを調べます。

・シンチグラフィー
放射線量を測定して画像処理を施し、病気の広がりを確認する検査です。

・CT検査
断層撮影で臓器の状態を確認します。

・生検
検体検査のことです。
全ての領域に共通する、まさに人間ドックならではの魅力は「検体検査」でしょう。
病気がある場合に、例えばそれが腫瘍であれば検体を採取して悪性かどうかを調べるのです。病気の確定にこれ以上確実な検査はありません。
人間ドックでは必要に応じてこうした高度な検査を受けられるので、定期的に受診することをおすすめします。

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