香りと健康の関係は?使用する時の注意点も

コラム

いつもの生活の中で、色んな香りを嗅ぐ機会がたくさんあると思います。日用品の中にも、香料がついている商品は数多く存在しています。
香りは、私たちの生活と切り離すことができないものです。香りの効果で、体にいい影響を与えることもありますし、その逆の場合もあります。
ここでは、香りと健康の関係や使用するときの注意点も紹介していきます。

においを感じるしくみ

人間には、生活を安全に快適に送るために五感が備わっています。五感とは、視覚、聴覚、触覚、味覚、そして嗅覚です。香りの効果は、この嗅覚と深く関わっています。

嗅覚とは?

鼻の奥には、嗅上皮(きゅうじょうひ)と呼ばれる場所があり、そこには1000万個くらいの、においを感知するためのセンサーが付いています。このセンサーが感知した電気信号が大脳に送られることで、においを感じることができるのです。

嗅覚と脳の関係

五感は通常、大脳皮質を経由して大脳辺縁系に伝達されます。しかし、唯一、嗅覚だけは大脳辺縁系に直接伝達されます。
大脳皮質とは、脳の一番外側にあり、運動や思考、言語などの高度な機能を司っています。
それ比べて、大脳辺縁系は本能や感情、そして記憶などを司っており、何かを判断するよりも前に、「いい香りだな。」といった感情が動くことが特徴です。

香りと健康の関係は?

香りと健康にはどのような関係性があるのでしょうか。香りは、自分にとって心地よいものであれば、健康を維持するためにとても効果的です。
天然のアロマオイルなどを使って、香りの効果をぜひためしてみて下さいね。
ただし、妊娠中の方や持病をお持ちの方は体調に影響を与えてしまうことがありますので、使用を控えて下さい。使用方法や注意事項をしっかり確認して、ご利用いただくことをおすすめしています。
それでは、香りによる効果をご紹介していきます。

リラックス効果

ストレスは仕事や子育てなど、たくさんの場面で感じることが多くあります。
そんな時に良い香りを嗅ぐと、脳が心地いいと判断し、リラックスすることができるのです。
リラックスしたい時には、ラベンダーやサンダルウッドがおすすめの香りです。

気持ちを盛り上げる効果

香りは、感情にダイレクトに影響を与えます。そのため、気分が落ち込んでいるときなどに、気分の上がる香りを嗅ぐことで、元気になることができます。
気持ちを盛り上げたい時には、レモンやローズマリーの香りがおすすめです。

記憶を思い起こす効果

大脳辺縁系には、記憶を司る海馬が存在します。そのため、五感の中でも嗅覚による記憶は最も忘れにくいと言われているのです。
特定の香りを嗅ぐことで、その香りと一緒にあった記憶を思い起こさせる効果があります。

香りを使用する時の注意点

柔軟剤や化粧品など、私たちが日頃から使う日用品の中には、香料が含まれている商品が多くあります。そんな中、香りによる香害(こうがい)が深刻な問題となっています。
自分が心地よいと思う香りが、他の人にとっても心地よいとは限りません。香料の強い商品を使用する時は、周りへの影響も考えたうえで使用しましょう。
また、柔軟剤などの香料は人工的な香料のため、化学物資が含まれており、化学物質過敏症になる人もいます。症状としては、吐き気や頭痛などの症状があり、現時点では、まだ治療法が確立していません。一度発症してしまうと、少しの化学物質でも反応してしまうようになるため、できる限り化学物質を避けて生活する必要があります。そのため、人が多く集まる場所などでは、特に人工的な香料の使用に注意する必要があります。

まとめ

香りと健康の関係について、それから使用する時の注意点についてご紹介してきました。香りは、私たちの脳にダイレクトに伝達され、心地よさを感じるものです。しかし、その反対に、嫌な臭いであれば気分を悪くしてしまうことも。周りの状況も考えながら、適切に香りを使い、日々の健康に役立てていきたいものです。

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