鉄不足を解消して美しく健康的になろう!

コラム

女性はとくに不足しがちな鉄分。実は鉄が不足すると多くの不調があらわれてしまいます。今回はその鉄分がどのような役割をしているのか、また、美容と鉄分の関係などを紹介していきます。

体内の鉄が不足するとどうなってしまうのか


体内の鉄が不足してしまうと、全身の組織が酸欠になり疲れやだるさが現れてしまいます。体内の鉄が不足するとヘモグロビンを順調につくることができず、酸素の運搬や、老廃物である二酸化炭素の回収が滞ってしまうのです。すると全身の組織が酸欠状態になったり、二酸化炭素がたまったりして次のような症状が現れはじめます。また、疲れやだるさなどの症状もあらわれはじめます。筋肉は血液が運ぶ酸素や栄養分をエネルギーにして働き、そこで生じた二酸化炭素をヘモグロビンに回収してもらうことで機能しています。筋肉が酸欠状態になるとエネルギーをつくり出せず、疲れやだるさが現れてしまうのです。また、肩の筋肉でつくり出された二酸化炭素がうまく回収できず、肩にこりや痛みが生じ、心臓が一度の鼓動で送り出す血液の量は一定のため、全身の組織が酸欠状態になると、心臓の鼓動を速めて、大量の血液を流して酸素を供給しようとして動悸が起こってしまいます。同様に、呼吸を速めて大量の酸素を体の中に取り込もうとするため息切れが起こるのです。
酸素は脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖をエネルギーに変換する時に必要なものですよね。脳が酸欠状態になると脳細胞が正常に働きにくくなるため、めまいや頭痛などの症状もあらわれてしまいます。

鉄不足により起こる美容の症状


鉄は美容にも大きく関係しています。鉄不足はシミやシワ、抜け毛の原因になってしまいます。また、血液が赤い色をしているのはヘモグロビン中の鉄によるもの。鉄不足により血液中のヘモグロビンが少なくなると、皮膚や粘膜の赤みがなくなり、顔色が悪くなります。肌への酸素供給量が減って肌の新陳代謝が低下し、シミができやすくもなります。そすて、肌の潤いを保つ役割があるコラーゲンの原料はタンパク質で、体内でコラーゲンを合成する際、鉄、ビタミンCが必要です。そのため、鉄が不足するとコラーゲンが合成できずシワができやすくなってしまいます。また、髪にもダメージが及びます。髪は毛根にある毛乳頭が酸素や栄養分を毛細血管から吸収して健康を保っています。鉄不足により体内の酸素が少なくなると、毛乳頭まで十分な酸素や栄養分が行き届かず、髪の毛が細くなったり、抜け毛が増えたりしてしまうのです。また、爪は指の末端の血液状態を確認することができる部位です。鉄不足になると、本来ピンク色をしている爪が白く見えるようになります。その状態を放置しておくと、爪に横線が入ったり、爪がスプーンのように反り返ったり、弱くなってはがれたり、溝ができて凸凹になったりしまうのです。爪は鉄不足の状態を知るバロメーターとも言えるので、こまめにチェックし、鉄が不足していないか確認してみましょう。

まとめ


ここまで、鉄不足が招くさまざまな症状や、美容におよぼす影響を紹介してきました。女性は生理があるため、鉄分が不足しやすく、貧血になりがちです。また、毎日仕事や子育てで忙しいと、自分の食事をおろそかにしがちですよね。そんななかでも鉄分を意識しておけば、健康はもちろん、若々しく過ごすことができます。ぜひ毎日の食事を見直し、鉄が不足していないか確認してみてくださいね。最近ではサプリも多く発売されているので、そのようなものを取り入れてみても良いかもしれません。無理のない範囲で意識してみてくださいね。

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