過緊張の症状とは?原因や改善方法を解説

コラム

「また失敗するかも」とか「なにか文句を言われている気がする」と感じたとき、体は敏感に察知して過緊張の状態になります。
過緊張の状態になると冷汗が出てきたり、体が震えたりしてしまうなどの症状が出て、普段はできていることが急にできなくなるなどツライ経験をしたという方がいるかもしれませんね。
こちらの記事では過緊張について原因や解決法を解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

過緊張とは?

自律神経は、私たちが日常生活で手に汗を握ったり、落ち着いた気分になったりすることに大きく関係しています。自立神経は交感神経と副交感神経からなっており、上手にバランスを取りながら体の状態を保っていますが、強いストレスにさらされたり、慢性的なストレス状態が続いていたりするときには、交感神経から副交感神経への切り替えができなくなってしまうのです。
このストレスによる緊張で交感神経が過度に優位になってしまう状態を過緊張と呼びます。
副交感神経が心と体を休めようとしている状態なのに対して、交感神経が優位になっているとき、なんとかトラブルを回避しようと体が頑張っている状態なのです。

どんな症状が起きる?

過緊張になると、慢性的な疲労、肩こり、頭痛、頭が重い、不安感、喉のつまりなどを感じます。
ほかにも、会話をするときに緊張で涙が出てしまったり、声が震えてしまったりすることもあり、みんなが普通にできることが、なぜ私にはできないのだろうと思い悩むこともあります。
しかし、こうやって深く悩むことは症状を悪化させ、うつ病などにつながっていく恐れがあるので注意が必要です。

過緊張が起きる原因は?

過緊張が起きる原因は、過度な緊張によるストレスや慢性的なストレスです。職場で過去に大きな失敗をしてしまった、昔仲間外れにされてコソコソと文句を言われたなど、忘れられないツライ思い出に縛り付けられている可能性があります。
また、小さいお子さまがいる方だと、目を離したすきに死んでしまわないか、怪我をしないかという不安。体のどこかに病気を抱えている方だと、悪化して入院が必要になるのではないかという心配がずっと付きまとってしまいます。
こうした過去の思い出や不安、心配事に敏感に反応して、交感神経を優位にしてトラブル回避モードに入ってしまうのです。

過緊張を改善する方法はある?

過緊張を改善する方法は、まず自分自身を認めてあげることから始まります。
大丈夫、十二分にやっている、とても頑張ったと自分をほめてあげることが大切です。
また、厚生労働省の「こころと体のセルフケア」でも紹介されている「腹式呼吸」を取り入れることで、副交感神経を優位にさせる効果があります。緊張していると、呼吸が浅くなっていることがありますので、腹式呼吸を取り入れて「リラックスして良いんだよ」と体に教えてあげましょう。
余裕があれば、腹式呼吸をするときにモヤモヤしていることを頭の中でイメージして、呼吸と一緒に吐き出せば、不思議と気分もスッキリします。吐き出し終わったら、今日も頑張ってくれている自分に感謝の言葉を送ってあげましょう。

まとめ

過緊張になると普段はできるパフォーマンスができなくなり、できない自分にがっかりしてしまうことがありますよね。
しかし、過緊張を改善するためには「そんなこともあるよ」と自分をいたわってあげることが大切です。
どうしようといつも不安な気持ちを抱えていると、体はあなたを色々な障害から守ろうと交感神経優位で働き続けます。
緊張感が増しているときは、たいてい呼吸が浅くなっていますので、腹式呼吸を取り入れて「大丈夫だよ」と自分の体にも教えてあげてくださいね。

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