貧血は放っておくと危険!?

コラム


 女性に多いと言われている貧血。めまいがしたり身体が怠かったり動機や息切れがしたり・・・。さまざまな症状を引き起こす貧血ですが、大きな病気でもないため放っておいてしまっている場合も少なくありません。しかし、貧血は放っておくと危険な場合もあるのです。ここでは、貧血の原因や対処法を紹介しています。

貧血の原因

貧血は、主に栄養が不足することで起きてしまいます。なかでも「鉄欠乏性貧血」が貧血の70~80%を占めており、鉄分が不足することで起きてしまいます。赤血球に含まれているヘモグロビンが酸素を全身に運んでいるのですが、鉄分が不足するとヘモグロビンの生成が少なくなってしまいます。そうなると、体のすみずみまで酸素を届けることができなくなり貧血が起こってしまうのです。倦怠感や動悸、息切れ、食欲不振、めまい、頭痛などが表れてしまい、大量の血液を流そうと心臓はたくさん動きます。よって肺や心臓に負担がかかり、心臓肥大になることもあります。
 鉄分不測の貧血は、バランスの悪い食事や若い女性に多い過度なダイエットで引き起こされることが多いです。きちんと鉄分を摂取し、貧血にならないように気をつけることが大切です。

女性と貧血の関係

 女性は男性に比べて圧倒的に貧血になる人が多いです。女性に貧血が多い理由は、やはり毎月の月経で多くの血液を失うことが原因だと考えられています。女性は、10%の人が鉄欠乏性貧血状態だといわれており、妊娠や授乳でも鉄分が不足してしまうので、さらに貧血になりやすいのです。また、女性と貧血の関係を調べた調査によると、鉄欠乏性貧血の人が8.5%、貧血のない鉄欠乏の人が41.8%、健康な人が43.6%という結果が出ています。つまり、貧血にならなくとも鉄分が不足していた女性は半分を占めていたということになるのです。現在、日本女性の鉄分不足は深刻な問題になっていることがわかると思います。

鉄分が不足すると

 では、鉄分が不足するとどのような症状が起きてしまうのでしょうか。先ほども記述したように倦怠感や動悸、息切れ、食欲不振、めまい、頭痛などが表れます。その他にも、肌や髪の状態も悪化していきます。紫外線を浴びることはシミの原因になりますが、これを抑制する酵素「カタラーゼ」は鉄分によってつくられます。ということは、鉄分が不足するとシミやシワの原因になってしまいます。また、目の下にクマや色素沈着も鉄分不足が原因です。血行不良になるために弾きおこってしまうのです。
また、髪の毛が傷みやすかったりパサパサしたりしてしまうのも、鉄分不足が原因です。鉄分は健康面でも美容面でも、女性にとって欠かせない栄養素なのです。

貧血を防ぐ食事方法

 貧血を防ぐ食事は、やはり鉄分を多く含む食品を摂取することが大切です。鉄分を多く含む食材は、レバーや赤身の肉、あさり、かき、大豆、ほうれん草などの緑黄色野菜、ひじきなどの海藻に含まれています。また、鉄分だけではなく、鉄分の吸収を良くする栄養素も必要不可欠です。鉄分を効率よく吸収するためには、ビタミンCが必要です。ビタミンCはオレンジやレモンなどの果物や、じゃがいもなどのイモ類に多く含まれているため、これらと一緒に鉄分を摂取することが必要です。
 そのほかにも、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6は造血成分といわれています。レバ-や納豆、いわし、かれい、卵なども一緒に摂取するとよいでしょう。
 また、緑茶や紅茶、コ-ヒ-などにはタンニンという成分が含まれており鉄の吸収を阻害してしまいます。そのため、一緒に摂取するのは控えた方がよいでしょう。

まとめ

 ここまで、貧血の原因と改善方法を紹介してきました。貧血は様々な病気の原因になったり、美容面でも影響を与えてしまったりすることがわかりました。貧血を改善する方法は食生活を改善するしかありません。しっかりと食事から鉄分やビタミンを摂取し、健康的な毎日を過ごしたいですね!

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