花粉症の時期はいつ?症状や対策法を解説
今年も、くしゃみや鼻水が出るようになってきた…と感じる季節がありますよね。この季節、耳鼻科咽喉科は花粉症の薬を求める患者であふれています。
花粉症は、いつの間にか始まって終わっているイメージがありませんか?
こちらの記事では、花粉症の時期はいつなのか、花粉症の原因は何なのかということについて解説しています。花粉症のことを知りたいという方は、参考にしてください。
花粉症の時期は決まっている?
花粉は一年中飛んでいます。しかし、厚生労働省の資料によると、花粉症の約70%の原因はスギ花粉だと推測されています。そのため、スギ花粉が大量に飛散する春が一番花粉症になりやすい時期だと言えるでしょう。
全国のスギ花粉の飛散する時期の目安は以下の表のとおりです。気温の変化によって飛散する時期には変化があります。
北海道 3月中旬~5月中旬頃にかけて 飛散量はそれほど多くない
東北 2月初旬~5月中旬頃にかけて ピークは2月下旬~4月中旬頃
関東 1月初旬~5月下旬頃にかけて ピークは2月初旬~4月中旬頃
東海 1月初旬~5月初旬頃にかけて ピークは2月中旬~4月上旬頃
近畿 2月初旬~4月下旬頃にかけて ピークは3月上旬~4月上旬頃
九州 1月下旬~4月中旬頃にかけて ピークは2月中旬~3月中旬頃
ウェザーニュース花粉カレンダー参照し表作成
花粉は、一日の中でも、昼前後と夕方に多く飛散しています。晴れて気温の高い日や、風が強く空気の乾燥している日、雨上がりの翌日は特に花粉の量が多くなります。
花粉症の原因
花粉症は、スギの花粉をはじめとした植物の花粉によるアレルギー性疾患のひとつです。
人間の体は、体の中に異物が侵入してくると、その異物を倒すために体内で抗体が作られます。作られた抗体が、スギ花粉などを異物と認識し過剰に体外へ追い出そうする働きによって花粉症の症状は強く現れます。
花粉症の症状
花粉症の症状には主に、くしゃみ・鼻汁・鼻づまり、眼の症状は、充血・目のかゆみなどがあります。
その他の症状としては、皮膚のかゆみや、口腔内のかゆみ、頭痛などが現れることがあります。
花粉症になる人とならない人の違い
花粉症のつらい時期でも、まったく症状のない人を見かけることがあります。
花粉症になる人とならない人の違いは以下3つです。
1. 遺伝
2. 環境
3. 生活習慣
遺伝
アレルギー反応を引き起こす抗体である、IgE抗体を作りやすい体質かどうかは遺伝の影響をうけると推定されています。そのため、家族の中に何かしらのアレルギーを持っている方がいる場合は遺伝により花粉症になりやすいと考えられます。
環境
花粉症は発症するまでに数年かけて体内に十分な量の抗体を蓄積していきます。スギ花粉の少ない環境で過ごしていた人は発症に至るまでの十分な抗体が蓄積されませんので、現時点では花粉症を発症していない状態となります。
しかし、環境の変化などで抗体が十分な量になった場合には、何かのきっかけで花粉症を発症する可能性があります。
生活習慣
喫煙者やストレスの多い方は花粉症の症状を悪化させる可能性があると考えられています。特に喫煙は花粉症の症状と関連性が強いと報告されており、もとは軽度の花粉症であっても喫煙により症状が重くなってしまうことが指摘されています。
花粉症を緩和させる7つの対策
花粉症の症状を少しでも緩和させる方法は以下の7つです。
1. 窓を開けない
2. 洗濯物を外干ししない
3. こまめに掃除をする
4. 空気清浄機をつける
5. 外出時にメガネやマスクを使う
6. 帰宅時は家に入る前に服についた花粉を払う
7. 花粉を払いやすい服を着る
8. 医療機関で花粉症の薬をもらう
花粉を室内に侵入させないようにすることで快適な室内を保つことができます。しかし、室内に一切花粉を持ち込まないのは難しいので、掃除機やモップ掛けをしてこまめに掃除をして、室内の花粉を減らしましょう。
それでも、花粉症が緩和しない場合は、医療機関で花粉症の薬を処方してもらいましょう。しかし、花粉症の薬は強いものも多く、眠くなったりだるくなったり胃の調子が悪くなったりすることも。飲んでみて、体に合わなかったり効き目がなかったりした場合は、医師に相談すると別の薬を処方してもらうこともできます。
まとめ
花粉症を発症している方は、花粉症の時期になると憂鬱になりますよね。何度も出るくしゃみや止まらない鼻水、治まらない目のかゆみで、日常生活の質が急降下してしまいます。花粉の飛散が多い日は少しでも花粉を遠ざけて、快適に過ごしたいですね。