老化細胞が増えるとどうなる?原因や予防法も解説

コラム

「肌のシワやたるみが増えてきた」「友達と同じ年齢なのに私のほうが歳とってみえる……」といった場合、老化細胞が原因かもしれません。
老化細胞は加齢を促進させることがわかっていますが、まだ解き明かされていないこともあり老化細胞に関する研究は現在も進められているのですよ。
それでは、日常生活の中で、私たち自身が老化細胞を増やさないように、できることはないのか気になりませんか?
こちらの記事では、老化細胞とは何か、老化細胞を増やす原因や予防法について解説していきます。老化細胞について知りたい方は、どうぞ最後までお読みください。

老化細胞とは?

体の細胞は、細胞分裂を繰り返していますが細胞分裂ができる回数には上限があります。これは、細胞核にある染色体の末端で遺伝子情報を守っている「テロメア」が細胞分裂を繰り返すたびに短縮していき、やがて限界を迎え、細胞分裂が停止してしまうからです。そして、この細胞分裂が停止した状態を細胞老化といいます。
停止した細胞は体内から消えてしまうのですが通常なのですが、体内に蓄積してしまうものもあり、この蓄積した細胞が「老化細胞」です。

老化細胞が増えるとどうなる?

老化細胞が体内に増えてしまうと、老化細胞から分泌される酵素などの影響で、炎症反応が起きてしまいます。また、老化細胞の周りにも炎症を広げてしまうことがわかっています。このことにより、加齢が促進され、加齢性の疾患になりやすくなったり、病気が重症化しやすくなったりしてしまうのです。

老化細胞が増える原因は?

老化細胞が増える原因には以下のようなことがあります。
・ 加齢
・ 活性酸素
・ 食生活

加齢

生まれてから成長していく過程で、体の中にある細胞は何度も細胞分裂を繰り返しています。しかし細胞分裂ができる回数には上限があり、年齢を重ねていくことで、当然、限界を迎えた細胞が増え老化細胞も多く蓄積してしまいます。

活性酸素

私たちは生命を維持するために酸素を利用していますが、体内に取り込まれた一部の酸素は活性酸素に変化すると考えられています。体内の活性酸素が過剰になりすぎてしまうと、もともと体に備わっている活性酸素を制御する機能とのバランスが崩れてしまい、DNAにダメージを与え、老化細胞が増える原因となってしまうのです。
活性酸素は、紫外線・喫煙・激しい運動・強い精神的ストレスが原因となって増加します。

食事

砂糖が大量に含まれるジュースやお菓子などは細胞の老化を早めます。糖分を多くとりすぎると、余分な糖分がタンパク質と結びつき、AGEs(蛋白糖化最終生成物)という老化物質になります。このAGDsが体内に蓄積され増えると、細胞や臓器に炎症を起こすことがわかっており、細胞が老化する原因となってしまいます。

老化細胞を増やさない予防法

老化細胞を増やさない予防には、以下のことが効果的です。
・ 適度な運動
・ バランスの良い食事

この他にも、生活の中でストレスをためすぎないようにしたり、禁煙したりすることも細胞の老化を防ぐことになります。

適度な運動

過度な運動は活性酸素を増やしてしまいますが、適度な運動は細胞を活性化させることがわかっています。ウォーキングやヨガ、ストレッチなど、ストレス解消にもつながりますし、週に数回程度とりいれると効果的です。

バランスの良い食事

・ 肉・魚・卵などの動物性たんぱく質
・ 大豆やナッツ類のビタミンEやミネラル、
・ きのこや海藻類のビタミン・食物繊維
・ ヨーグルトやぬか漬けなどの発酵食品
上記の食品を適度に取り入れながら、バランスの良い食事をとることが、細胞の老化を防ぐことにつながります。

まとめ

老化細胞は悪い面だけではありませんが、蓄積する量が増えることで、加齢性の疾患になりやすかったり、病気が重症化しやすくなったりすることがわかっています。
普段の生活を見直すことで、細胞の老化を遅らせたり、防いだりすることができますので、できることから取り組んで、いつまでも若々しく過ごしたいですね。

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