老化の原因とは?加齢との違いも解説

コラム

「急に肌のシワやたるみが気になりだした」「視力が低下して見えにくくなった」
この症状、老化によるものかもしれません。
本記事では、老化の原因や加齢との違いについて解説しています。肌や髪など、身体の老化が気になりだしたという人は、参考にご覧ください。

老化の原因3選

老化の原因は以下の3つです。
1. 酸化
2. 糖化
3. 老化細胞
それぞれ解説していきます。

1.酸化

体内の活性酸素が過剰になると、細胞が老化する原因となります。活性酸素とは、呼吸によって取り込まれた酸素が、さまざまな刺激を受けて活性化した状態のものです。
活性酸素は、血管や細胞などを酸化させてダメージを与えてしまうため、過剰に発生させないようにする必要があります。
活性酸素が発生する原因は、紫外線やたばこ、過度な運動、ストレスなどです。

2.糖化

糖化も老化を促進させる原因のひとつです。「糖化」とは、エネルギーに変換されなかった糖が体内のたんぱく質と結合し、強い毒性をもつAGEs(終末糖化産物)に変化する反応のことです。
AGEsは肌のハリや弾力を低下させるため、たるみやシワの原因となります。また、血管や骨なども劣化させてしまうことがわかっているため、糖の過剰摂取には注意しなければなりません。

3.老化細胞

細胞の遺伝子情報を担っている染色体の端の部分にあるテロメアは、細胞分裂を繰り返すたびにだんだんと短くなります。
テロメアは限界まで短くなると細胞分裂を停止し、通常は体内から消えてしまいますが、一部体内に残ってしまうものも。
残って蓄積したテロメアは「老化細胞」と呼ばれ、炎症性の酵素を分泌することがわかっており、老化を促進させます。

老化と加齢の違い

加齢は、年齢を重ねること自体を指し、誰にでも起きる自然な現象です。一方、老化は、加齢に伴い心身の機能が低下し、病気などになりやすくなる状態です。
加齢は老化の主な原因のひとつですが、生活習慣や環境なども老化を促進させる要因となります。

老化を防ぐ方法3選

お老化を防ぐ方法は以下の3つです。
1. バランスの取れた食事
2. 適度な運動
3. 質の高い睡眠
それぞれ解説していきます。

1.バランスの取れた食事

老化を防ぐためには、抗酸化作用や抗糖化作用のある食品を積極的に摂取し、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
抗酸化作用を高める食べ物には、ほうれん草、トマト、ブロッコリー、ブルーベリー、アーモンド、緑茶などがあります。
つぎに、抗糖化作用のある食べ物には、海藻類やキノコ類、玄米などがあります。
加工食品や糖分を多く含むジュースやお菓子などは糖化の原因となりますので、なるべく控えるようにしましょう。

2.適度な運動

過度な運動は活性酸素を発生させる原因ですが、適度な運動は活性酸素を抑制する効果があります。
運動の目安としては、ウォーキングや水泳、ヨガなどを週に2~3回程度を目安に行いましょう。
運動にはストレスを発散させる効果もあるため、継続して運動を行うことで心身共に健康な状態を維持できます。

3.質の高い睡眠

睡眠中には、細胞の修復や再生が行われます。そのため、老化を防ぐためには質の高い睡眠が欠かせません。
適切な睡眠時間は個人差があるものの、6時間以上の睡眠が推奨されています。とはいえ、8時間以上の睡眠で糖尿病のリスクが高まることがわかっていますので、6時間半~7時間半を目安に睡眠時間を確保すると良いでしょう。

まとめ

老化は加齢によって起こる現象と思われがちですが、加齢以外の生活習慣によっても促進されます。
そのため老化を防ぐには、バランスの良い食事や適切な運動、質の高い睡眠が必要不可欠です。
また、活性酸素を発生させる原因となる、紫外線の対策をしたり、喫煙を控えたりすることも効果があります。
正しい対策をし、できる限り老化を防いで、いつまでも若々しく過ごしましょう。

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