空気が乾燥する原因は?体に与える影響も紹介
寒くなってくると、朝起きた時に喉が痛いなと感じることがありませんか?
水分をとることで、喉の痛みがもとに戻るのであれば、空気が乾燥していることが原因かもしれません。
本記事では、空気が乾燥する原因や、体に与える影響をご紹介していきます。
空気が乾燥する原因は?
人間が快適に生活する、最適湿度は40%~60%となっています。しかし、秋から冬にかけて、気温が下がることで、通常空気中に含まれている水分が冷やされて、水滴や氷となってしまい空気が乾燥しやすくなってしまいます。また、寒い時期に室内で利用されるエアコンなどの暖房器具も空気を乾燥させる原因のひとつです。
空気の乾燥による体への影響は?
空気が乾燥していることによる私たちの体への影響は以下のようなことがあります。
・ 風邪
空気が乾燥していると、鼻やのどの粘膜の機能が低下してしまいます。またウイルスなどは空気が乾燥していることによって長時間空気中に浮遊することができます。機能が低下した粘膜にウイルスなどが張り付くことにより、風邪などの症状を引き起こしてしまうのです。特に、例年冬に大流行するインフルエンザなどは、低温で乾燥した環境を好んでいますので、感染しないためにも乾燥対策が必要です。
・ 脱水
人間の体は60~65%が水でできています。体の中の水分が1%失われるとのどの渇きを感じ、2%以上が失われると、脱水症状によるめまいなどが起きると言われています。秋や冬は夏と違って、乾燥により体の水分が蒸発してしまい、気付かないうちに脱水症状を起こすことがあります。また脱水によって血栓ができてしまい、脳梗塞や心筋梗塞の引き金となることがあります。
・ 肌や髪のトラブル
肌には、外からの刺激から肌を守ったり、肌内部からの水分の蒸発を防いだりする「バリア機能」が備わっています。しかし、空気の乾燥によって、このバリア機能を低下させてしまうのです。
バリア機能が低下してしまうと、肌の水分の蒸発が止まらなくなり、かゆみ・湿疹や、シワなどの原因となります。
また髪も同様に、乾燥によって水分が不足してしまうと、髪を健康に保つためのキューティクルがはがれてしまい、髪の毛がパサパサの状態になったり、切れ毛ができたりしてしまうのです。
部屋が乾燥した時の対策は?
部屋が乾燥した時には、加湿することで空気の乾燥を防ぐことができます。しかし、60%以上の湿度にしてしまうと、カビやダニを発生させてしまうことがわかっており、違う面での健康被害が出る恐れがありますので、利用する時の湿度には注意してください。
・ 加湿器
加湿器にはいろいろな種類がありますので、生活パターンにあう加湿器を使用することがおすすめです。
・ 洗濯物を干す
室内洗濯物を干すことで、洗濯物が乾くときに蒸発する水分が、空気中に漂い、部屋の乾燥を防ぐことができますよ。
・ 葉っぱが大きい観葉植物を置く
植物の葉っぱには、水分を出す、蒸散という働きがあります。自らの根で吸い上げた水分を葉っぱから出し、観葉植物の周りの湿度を調節しています。葉っぱが大きいほど、多く水分を出すことができるので、部屋の加湿効果も高めることができます。
体が乾燥した時の対策は?
体が乾燥した時には、体の免疫力や肌のバリア機能が低下することになりますので、乾燥の対策をするとともに、免疫力を高める対策も必要です。
・ 栄養バランの良い食事
体の乾燥対策に適している栄養素をもつ食べ物はこちらです。
・ レバーや納豆、卵などのビタミンB2やビタミンB6を含むもの
・ ゴールデンキウイやいちごなどのビタミンCを含むもの
・ こんにゃくやひじきなどのセラミドを含むもの
・ 牡蠣などの亜鉛を多く含むもの
肌の乾燥に良い栄養素を持つ食べ物は他にもたくさんあります。特定の食べ物だけを食べるのではなく、いくつかの品目を少しずつ取り入れましょう。
・ 睡眠時間の確保
肌の新陳代謝であるターンオーバーを促進させるためには、成長ホルモンの分泌が欠かせません。この成長ホルモンは睡眠後3時間ぐっすりと眠ることで大量に分泌されますので、深く眠る睡眠時間の確保が大切です。
まとめ
空気の乾燥によって、体を健康に保つための機能が低下してしまうことなどをご紹介してきました。加湿器などを適切に使用して乾燥対策をすることで、乾燥から身をまもり、健康への被害最小限にすることができますよ。