瞑想にはどんな効果がある?やり方や注意点も解説

コラム

瞑想とは心と体が一体になることにフォーカスして心を落ち着かせ、心身の健康を増進させるために行われる実践技術です。
有名人の中には、日常生活の中に瞑想を取り入れて実践している方も多くいらっしゃることは良く知られています。
とはいえ、瞑想をすることでどのような効果を得られるのか、イマイチよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、こちらの記事では、瞑想で得られる効果や瞑想のやり方などを簡単に解説していきます。
瞑想に興味があるという方は、ぜひ参考にご覧ください。

瞑想による効果

瞑想による効果は多くありますが、こちらでは主な以下4つを解説していきます。
●ストレス解消
●集中力アップ
●感情のコントロール
●睡眠の質を向上

ストレス解消

ストレス反応で重要な役割を持っている脳の部位に「扁桃体」というものがあります。
扁桃体が五感で受けた刺激を「不快」と感じてしまうと、ストレスホルモンが分泌される仕組みになっています。
扁桃体が過活動状態になると、ストレスホルモンが分泌され続け、慢性的なストレス状態になってしまします。
瞑想には、扁桃体の活動を減少させることが研究によりわかっており、これによってストレスを解消させてくれます。

集中力アップ

瞑想には集中力をアップさせてくれる効果もあります。カナダのブリティッシュ・コロンビア州の公立校では、毎日3分×3回の瞑想を4カ月行った生徒のグループとそうでない生徒のグループの成績を比較する研究が行われました。結果として、「瞑想をしたグループがそうでないグループよりも成績が上昇した」ということがわかっています。

感情のコントロール

瞑想をする時には他のことは一切考えずに、今この瞬間だけに意識を集中させます。怒りや悲しみなどの感情は否定せずに受け入れ、慣れてくると感情を客観的にとらえられるようになります。
このことにより、目の前の感情に振り回されることがなくなり、感情のコントロールができるようになります。

睡眠の質の向上

瞑想をおこなうことで深い眠りにつくことができ、睡眠の質の向上が望めることがわかっています。
さらに、瞑想には、睡眠障害などを持っている方が薬物療法などの治療を行うのと同程度の効果があることもわかっています。

瞑想のやり方

瞑想にはいくつかのやり方がありますが、こちらでは簡単に取り組みやすい呼吸瞑想を紹介します。
1. 椅子の上に背筋を伸ばして座ります。この時背もたれに寄りかからないようにします。
2. 手を太ももの上にのせ、手のひらは天井に向けます。目は軽く閉じるか、ぼんやりと斜め下を見つめます。
3. 鼻から息を吸ってお腹ふくらむことに意識を集中します。
4. 口から息を吐いてお腹がへこむことに意識を集中します。
5. 鼻から吸って口から吐いてを5~10分程度繰り返します。

瞑想するときの注意点

海外の調査によると、瞑想の研究のために参加した方のうち、約8%の人に不安になる・抑うつの症状がでるというネガティブな体験が報告されています。
調子が悪いと感じた時には、無理して続けることはせずに瞑想を中止しましょう。

まとめ

瞑想による効果は科学的に証明されているものが多く、生活の中に取り入れることで、集中力がアップしたりストレスを解消できたりします。
瞑想をおこなう時に大切なことは、瞑想をおこなっているその瞬間を意識すること。
普段は同時進行で多くのことを考えて生活している方もいらっしゃると思います。ですが、瞑想するときだけは、ぜひ「今」にフォーカスしてみてください。
そうして取り組むことで、瞑想が終わった後にはスッキリとした気分を味わうことができるでしょう。

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