正しい水の飲み方とは?健康に効果的な飲み方と注意点も
人間の身体は、成人だと体重の60％くらいが水分で作られています。乳幼児に至っては80％が水分で出来ており、人間にとって水との関係は切っても切り離せないとても重要なものです。
本記事では、健康に効果的な水の飲み方や、飲むときの注意点についてご紹介していきます。
必要な水分量は人によって違う？
一日に必要な水分量は、年齢や体重、生活パターンなどによっても違いますが、目安として、約2.5リットル程度を摂取する必要があります。食事から摂る水分と、体内で栄養素がエネルギーに変わるときに出る代謝水を合わせて1.3リットル摂取していますので、その差の分を飲料水から、一日に約1リットル～1.5リットル摂取することが望ましいとされています。
また摂取する飲料水の中で、コーヒーやお茶にはカフェインが含まれているため、利尿作用があり、水を摂取する時よりも、体内に残る水分量が少なくなります。
また清涼飲料水には、大量の砂糖が使用されているため、摂りすぎてしまうと、肥満の原因となってしまいます。そのた、飲料水から水分を摂取する場合は、水を飲むことがおすすめです。
身体の中の水分が不足するとどうなる？
半分以上が水分でできている私達ですが、身体の中の水分が不足すると、以下のような症状が現れます。また、脳梗塞や心筋梗塞などの、多くの病気を発症するリスクの要因ともなります。水分が身体から消失することで、最悪のケースが待ち受けている可能性もありますので、水分が不足しないように十分な注意を払うことが必要と言えます。
体内の1％消失 のどの渇き
体内の2～5％消失 熱中症の症状（めまい、吐き気、食欲減退）
体内の10％消失 筋肉のけいれん、循環不全、失神
体内の20％消失 命の危険
健康に効果的な飲み方やタイミングは？
日常生活を送っているだけでも、水分は一日を通して汗や尿となって蒸発したり、排出されたりしています。身体が一度に吸収できる水分量は200ml～250mlですから、起きてから、寝るまでの間に、コップ1杯の水を7～8回に分けて摂取する必要があります。ここでは、特に水分補給をした方が良いタイミングをご紹介します。
寝起きの1杯、寝る前の1杯
人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかいていますので、寝起きの身体は軽い脱水状態にあります。そのため、身体に負担をかけないように常温の水か白湯をコップ1杯程度、ゆっくりと飲むことがおすすめです。こうすることで、身体も目覚め、一日のスタートを快適にすることができます。
また就寝する前にもコップ1杯の水を摂ることで、朝起きた時に、脱水状態にならないようにする効果があります。
お風呂に入る前
入浴前もコップ1杯程度の水を飲んでから入りましょう。入浴前に水を飲むと、お風呂に入った時に身体の中から汗をかきやすくなります。そうすると汗腺が開き、毛穴に詰まった皮脂などの汚れが出ていくことで、美肌の効果があります。また、夏場の冷房などで発汗機能が弱まり体温調整が難しくなった状態を、発汗により正常な状態に戻してくれ効果もあります。
飲むときの注意点は？
身体には水が必要だからと言って、一気に大量に飲んではいけません。水のみを大量に摂取することで、体内のナトリウム濃度が薄まってしまい、水中毒になる可能性があります。水中毒になってしまうと、頭痛や嘔吐、けいれんや最悪の場合、命の危険がありますので、注意が必要です。
まとめ
水は、私たちの身体を健康に保つためにとても大切です。しかし、一気に大量の水を飲むことは水中毒の原因となりますので、必ず数回に分けて摂取するように気を付けましょう。正しい飲み方をすることで、身体の中の水分バランスを保ち、健康の維持に効果を発揮しますよ。
