更年期障害の期間は約10年!症状を乗り越える心構えとは
女性の更年期障害の期間は約10年間と言われています。もちろん人によって、もっと長い場合や短い場合もあります。
更年期障害の症状も期間と同様、人によって違い、まったく症状を感じない人から重症の人までいます。症状が重症の場合は、仕事に行けなくなったり布団から起き上がるのも辛くなったりするケースも。
こちらの記事では、更年期障害の詳しい期間や症状、更年期障害で辛いときに乗り越える心構えなどを解説しています。
これから更年期障害の期間を迎える人や、今まさに更年期障害の期間中という人で、更年期のことについて知りたいという方は、ぜひ参考にご覧ください。
【更年期障害】期間と症状
女性の更年期障害は「とても辛い」と耳にすることがよくありますが、実は、すべての女性がそう感じているわけではありません。
厚生労働省の「更年期症状・障害に関する意識調査」では、更年期障害になっている可能性を自分で自覚、または周りの人から言われた割合は、40~49歳が28.3%、50~59歳で38.3%となっています。
更年期障害の症状出る期間は、閉経前後5年間の計10年間といわれています。
日本人の閉経する平均年齢は50歳となっていますので、人によって多少の違いがありますが、45~55歳くらいで症状が現われることになるでしょう。
症状としては、以下のようなことがあります。
・ 体のほてり
・ 発汗量の増加
・ 疲れやすい
・ 気分が落ち込む
・ 眠れない
・ イライラする
以上のようなことが頻繁に起きるようであれば、婦人科を受診して相談してみましょう。
【更年期障害】乗り終えるための心構え
更年期障害を恐れずに乗り越えるために、次のような心構えでいましょう。
・ 辛いときは家族や友人に助けを求める
・ ストレス解消を心がける
・ 頑張り過ぎないで手を抜く
更年期障害は、婦人科で治療することが可能です。自分でコントロールできないような気分の落ち込みやイライラ、不眠などが現われた場合は、早めに受診してみましょう。
また、更年期障害の症状があるときに頑張り過ぎはNGです。頑張り過ぎることで疲労感がさらに増してしまい、余計に辛くなってしまう可能性があります。
更年期障害のときに、辛くて頑張れない自分を責めるのもいけません。今は「体を休める時期」と割り切って、できる限り自分を大切にしてあげてください。
更年期障害の正しい情報を知り対策をすることで、辛い症状を緩和させることに役立つでしょう。
【更年期障害】原因は女性ホルモンの影響
月経は女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロモン(黄体ホルモン)の周期的な変化によって起ります。閉経とは、この月経が永久に停止することを言います。
エストロゲンには以下の働きがあります。
・ 卵子を育て、妊娠の準備を整える
・ 自律神経のバランスを保つ
・ 肌のツヤ・ハリを保つ
・ 精神状態を安定させる
・ 骨量を増やす
プロゲステロモンには以下の働きがあります。
・ 受精卵が着床しやすく整える
・ 食欲を促す
・ 体温を上げて眠気を誘う
更年期障害の症状は、2つの女性ホルモンが閉経に向けて徐々に減少し、やがて分泌を停止することで、現れやすいことがわかっています。
閉経の頃には、子どもが巣立つなど、環境の変化が起こりやすい時期とも重なりがちで、このことも更年期障害の症状を引き起こす原因とひとつとみられています。
まとめ
女性の更年期障害の症状は、すべての女性に起きるものではありません。しかし、症状は人によって違い、更年期障害を経験した人の中には「死にたくなるくらい辛かった」という人もいます。
調子が悪いにも係わらず無理をしてしまうと、症状が悪化してしまいますので、できるだけストレスをためない生活を心がけましょう。
また、更年期障害の症状が現われる場合は、婦人科を受診して相談・治療することで、症状を和らげることもできます。
早めに受診をして、少しでも楽に更年期障害を乗り越えていきましょう。