敏感肌は日焼け止めを塗らない方が良い?

「敏感肌は日焼け止めを塗ると、肌が荒れたりする可能性があるので塗らない方が良いのでは?」と思う人もいるのではないでしょうか。
本記事では、日焼け止めを塗らない場合のリスクなどを解説していますので、日焼け止めを使用するかどうか悩んでいる敏感肌の人は、参考にご覧ください。
敏感肌は日焼け止めを塗らない方が良い?
日焼け止めは紫外線から肌を守る効果があるため、敏感肌でも塗った方が良いでしょう。
ただし、塗る場合は事前にパッチテストを行って、肌荒れしないかを確認して使用してください。
自宅でできる簡易的なパッチテストのやり方は以下の通りです。
二の腕の内側の柔らかい部分に、使用したい日焼け止めを少量塗る。
30分後に確認して、異常が無いかチェックし、異常がなければ継続して様子をみる。かゆみや赤みがみられる場合は、すぐに洗い流します。
24時間経過後に、肌の状態を確認する。かゆみや赤みがなければ使用しても問題ないことがほとんどです。
日焼け止めを塗らないと肌はどうなる?肌への影響4選
日焼け止めを塗らずに過ごした場合の肌への影響は以下の4つです。
1. 肌が老化してシワやたるみができる
2. メラニンが生成されてシミになる
3. ターンオーバーが乱れて肌が乾燥する
4. 皮膚がんのリスクが高まる
それぞれ解説していきます。
1.肌が老化してシワやたるみができる
米国皮膚科学会では、皮膚の老化の約80%は紫外線によるものだといわれています。紫外線の約9割にあたるUVAは生活紫外線とも呼ばれ、肌内部の真皮まで到達するのが特徴です。
真皮に張りや弾力を保つ繊維が存在していますが、紫外線のダメージで変性してしまい表皮を保つ力が衰えてしまうため、シワやたるみができます。
2.メラニンが生成されてシミになる
肌は紫外が肌内部まで届くのを避けるために、黒褐色色素のメラニンを生成します。そのため紫外線を浴びるほどメラニンの量が増えていきますので、シミができてしまうのです。
3.ターンオーバーが乱れて肌が乾燥する
紫外線のダメージを受けた肌は、早期に回復しようとターンオーバーのサイクルが早まります。この場合、肌細胞が十分に成熟する前に肌表面に到達するため、外の刺激から肌を守る機能が弱く、敏感肌や乾燥肌になりがちです。
4.皮膚がんのリスクが高まる
紫外線の中でも特に「UVB」はエネルギーが強いため、遺伝子を傷つけます。紫外線の対策をせずに何度も遺伝子損傷を繰り返した場合、修復が間に合わずに損傷した遺伝子が蓄積して、皮膚が「がん化」する可能性があります。
皮膚がんは紫外線があたりやすい、顔や腕などに生じやすく、屋外労働者に多いことなどがわかっています。
敏感肌の人が日焼け止めを選ぶコツ3選
敏感肌の人が日焼け止めを選ぶ場合は、以下3つに注目して選びましょう。
1. 紫外線吸収剤不使用か
2. 低刺激性か
3. パッチテストで問題ないか
それぞれ解説していきます。
紫外線吸収剤不使用か
日焼け止めは、紫外線吸収剤を使用したものか紫外線散乱剤を使用したものかの2つに分かれます。
紫外線吸収剤:肌の上で化学反応を起こし紫外線のエネルギーを変換させます。そのため、敏感肌の人はかゆみや肌あれを引き起こすことがあります。
紫外線散乱剤:含まれている成分が物理的に紫外線を跳ね返します。
敏感肌の場合は、肌の上で化学反応を起こさない「紫外線散乱剤」を使用した日焼け止めの方が肌に負担をかけにくいため、おすすめです。
低刺激性か
日焼け止めには、紫外線を防ぐ目的以外の成分でアルコールや香料、着色料などが含まれていることもあります。
そのため、これらが無添加もしくは含有量が少ない、低刺激の日焼け止めを選ぶと良いでしょう。
パッチテストで問題ないか
敏感肌の場合は、使用前に必ずパッチテストを行いましょう。二の腕の内側に塗布し、24時間後の肌に問題がなければ使用可能です。
日焼け止めを塗れない場合の紫外線対策
日焼け止めが重要だとはいえ、塗りたくても塗れない人もいると思います。
この場合は、以下のように紫外線対策を行いましょう。
UVカット機能付きの衣類を着用する
日傘やつばの広い帽子をかぶる
フェイスカバーやアームカバーを着用する
紫外線の強い時間帯の外出を極力避ける
陽があたりやすい窓際を避ける
上記の他にも、ビタミンCを含む食事を意識したりサプリメント活用したりするのもおすすめです。
まとめ
日焼け止めは紫外線から肌を守り、肌を健やかに保つためのアイテムです。敏感肌の人でも選び方によっては肌に合う製品が見つかる可能性もありますので、試供品などで試してみるのも良いでしょう。
とはいえ、やはり肌に合わないという人も多くいると思います。この場合は、さまざまなアイテムを使用したり行動に気をつけたりと工夫して、紫外線から肌を守りましょう。