急な焦げたにおいは異臭症?原因や何科を受診するかも解説

コラム

最近、まわりに何もないのに急に焦げたようなにおいを感じることはありませんか?
他の人は何も感じていないのに、なぜか自分だけが違うにおいを感じると、「何かの病気?」と不安になりますよね。その症状、実は異臭症かもしれません。
異臭症は命に関わる病気ではありませんが、異臭を感じる本人にとってみれば、かなり不快でつらいものです。周りに理解してもらえないことも多く、どうして自分だけが…と思ってしまうこともあるのではないでしょうか。
異臭症について、一体どんな症状で何が原因なのか、よくわからない方も多いかと思います。そこで本記事では、異臭症の症状や原因、何科を受診すると良いのかについてご紹介していきます。

異臭症の症状とは?

異臭症とは、嗅覚障害のひとつです。
症状としては、においを出しているものが何もないのに、焦げたにおいや、ガソリンのようなにおい、それから腐ったようなにおいなどを感じます。ほかにも、りんごなのにみかんのにおいがするといったような、本来のにおいとは異なるにおいを感じてしまうこともあります。
人間に備わっている、五感のひとつである嗅覚は、人間が安全に健康に生きていくための重要な役割を果たしていますよね。
その嗅覚に異常をきたしてしまうと、普段の生活のクオリティがとても下がってしまいます。
においはダイレクトに脳を反応させますので、自分だけしか感じないに異臭によって、苛立ちを感じてしまったり、気分が悪くなってしまうことがあります。
また、人が食べ物をたべるとき、鼻をつまむと料理の味がしなくなるといわれますよね。これは人が食べ物を食べるときには、舌で旨味(甘味・酸味・塩味・苦味・うま味)を味わうとともに、鼻で同時ににおいを嗅ぐことで、料理の美味しさを感じとっています。異臭症によってにおいがわからなくなると、「良いにおいだな」「美味しそうなにおいだな」という気持ちがなくなり、食べ物を食べたい欲を減退させてしまい、健康的に食事をとることができなくなってしまうこともあります。

異臭症は何が原因?

異臭症になる原因にはどんなことがあるのでしょうか。主な原因になるといわれているのはこちらになります。
• 慢性の副鼻腔炎
• 風邪
• 頭部外傷によるもの
• アレルギー性鼻炎
• 加齢
• ストレス
特に空気が乾燥しているときに異臭を感じやすいといわれています。近年は新型コロナの影響で異臭症になる人も多いといわれていますよ。

異臭症かも!?何科を受診すれば良い?

異臭症かもと思ったら、まずは耳鼻咽喉科を受診しましょう。
においを感じる場所は、鼻の奥にあるセンサーで感知しています。ここが傷ついたり、炎症をおこしたりしていると、嗅覚に影響を与えます。実は、異臭症の根本的な改善方法は、現時点ではまだ見つかっていないと言われています。しかし、においを感じる部分である鼻の症状を解決することは、異臭症の改善の第1歩であることは間違いないでしょう。

異臭症を予防するには?

異臭症を予防するには、先に述べた原因になりうる状況をできるだけ回避することが重要です。

・ストレスを溜めないように、発散したりリラックスできる場を作る
・風邪が流行っている時期は、人混みのなかに行かない
・副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の早期発見と治療をする

また、空気が乾燥していると異臭を感じやすくなるため、加湿器を使うなどして、適度に湿度を保つことも良いでしょう。

まとめ

異臭症は命に関わる病気ではありません。しかし、他人に理解してもらえない辛さや、異臭によって気分が滅入ってしまうこともありますよね。ですが、思い詰めてしまうと、さらなるストレスを生んでしまい嗅覚以外の体調に影響を与えてしまうかもしれません。医師の指示にしたがって治療をし、気分が落ち着くようなことや気分転換ができるようなことをして過ごすことが大切です。

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