小麦粉で体調不良に!?グルテンが体に与える影響を紹介

コラム

世の中には小麦粉を使った美味しい料理がたくさんあります。パンやパスタ、うどんにお好み焼き、天ぷらだって衣には小麦粉が使われています。私たちの食を豊かにしてくれている小麦粉ですが、小麦粉を摂取することにより、体調不良になると言われていることも事実です。
本記事では、小麦粉に含まれているグルテンが体に与える影響などについてご紹介していきます。

グルテンとは?

グルテンとは、小麦粉の中に含まれているたんぱく質の「グルテニン」と「グリアジン」が、水を加えてこねることで絡まりあい、「グルテン」に変化します。パスタのもちもち感や、パンのふわふわ感はこのグルテンの働きにより出すことができるのです。
小麦粉の種類は一般的に、強力粉・中力粉・薄力粉に分けられますが、この中で最もグルテンが多いものは、強力粉となっています。

グルテンが体に与える影響とは?

グルテン自体は、体に悪影響を与えるものではありません。しかし、体の中で分解されにくく、腸の粘膜に張りつくことで、体が異物と認識し攻撃をしてしまい、炎症を起こしてしまうことがあります。これが、小麦粉アレルギーや、セリアック病、グルテン不耐症などを引き起こします。

1. 小麦アレルギー
小麦アレルギーの症状は、蕁麻疹や腹痛、症状が重い時には、呼吸困難などがあります。

2. セリアック病
セリアック病の症状は腹痛や下痢などです。以前は欧米でよくみられる疾患でしたが、食生活の欧米化により、日本でも患者が増える可能性があります。

3. グルテン不耐症
グルテン不耐症の症状は、なんとなく疲れやすい、慢性的に胃もたれしている、集中力がないなどです。

グルテンフリーとは?

グルテンフリーとは、その名の通りにグルテンを除去した食事法です。もとは、セリアック病患者の食事療法として生み出されたものですが、有名なテニスプレイヤーの書籍でグルテンフリーを取り上げたことで、グルテンフリー生活が話題になりました。しかし、ここで注意したいことは、グルテン自体が体に悪影響を与えるものではないということです。このテニスプレイヤーもグルテン不耐症という、小麦アレルギーの中でも遅延型のアレルギーの症状があったため、グルテンを取り除く食事療法により、最高のパフォーマンスができるようになったのです。

グルテンフリーのメリット

グルテン不耐症は、自分がそうであることに気付かない人も多いのです。そのため、グルテンフリー生活を行うことで、不調の原因が取り除かれ、肌の調子がよくなったり、疲れにくくなったりするメリットがあります。また、グルテンには依存性もあるといわれており、もっと食べたい欲を抑えられることで、ダイエットの効果も期待ができます。グルテンフリーの効果は2週間ほどでわかってきますので、まずは自分の体の変化をしっかりと観察しながら、2週間グルテンフリー生活をしてみましょう。

グルテンフリーのデメリット

グルテンは思ったよりも、たくさんの食べ物に使われています。そのため、食べられる食品がかなり少なくなることで、ストレスを感じることがあります。
また、小麦を摂らなくなることで、栄養バランスが崩れてしまうことがあります。特に小麦に含まれている食物繊維が不足してしまうことが多くありますので、他の食品で補うことが必要になってきます。

まとめ

小麦粉に含まれる、グルテンについてご紹介してきました。グルテンフリー生活により、今まで良くならなかった体調が改善する効果を感じられることがあります。しかし、特に体調が悪い訳でもない場合は、無理にグルテンフリー生活に取り組む必要はありません。食べられないことに対するストレスの方がよっぽど体に悪影響を与えてしまうこともあります。小麦を使った商品もバランスよく摂取することで、豊富な食物繊維を取り入れることができますよ。何をするときも、自分自身の体調としっかり相談しながら取り組むことが大切です。

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