冬バテ改善には早めの対策が重要!原因と症状も説明
「冬バテ」とは12月から2月頃にかけて、季節特有の環境変化によって引き起こされる体調不良のことです。
夏の暑さで食事がとれなくなったりする夏バテは良く耳にしますが、夏バテ、冬バテの他にも春バテ、秋バテとそれぞれの季節に体が適応できずに体調不良が起こります。
冬バテの原因と症状
冬バテになる原因には以下のことがあります。
日照時間の減少
寒さによるストレス
運動不足
食生活の乱れ
それぞれ、症状と合わせて解説していきます。
日照時間の減少
冬になって日照不足が続くとセロトニンの分泌が減少し、セロトニンを原料として作られる睡眠ホルモンのメラトニンの分泌も減少してしまいます。この場合、夜に眠れなくなったり、寝ても眠りが浅かったりして、日常生活に支障が出ることがあります。この他にもセロトニンが減少すると、食欲不振、集中力低下、慢性的な疲労、不安感の増加などが現れることがわかっています。
寒さによるストレス
寒くなると体が緊張状態になりストレスを感じます。また、冬の外の寒さと暖房の効いた室内の気温差が7℃以上になると、急激な気温の変化に体温調節をおこなっている自律神経が乱れることも。自律神経が乱れると、全身のだるさ、頭痛、肩こり、手足の冷えやしびれなどの体調不良を引き起こします。
運動不足
冬の季節は体内温度を下げないように血管を収縮させるため、血流が減少してしまいます。血流を増やし血行を良くするためには、運動が欠かせません。運動不足で血行不良になると血流不足で全身に酸素や栄養が行き渡らなくなるため、肩こりやむくみ、全身の疲労感や吐き気などの症状を引き起こします。
食生活の乱れ
冬は忘年会や新年会、クリスマスなど多くのイベントがあるため食生活が乱れがちになります。連日脂っこいものを食べたり大量のお酒を飲んだりすると、胃や腸に負担がかかり、胸やけや胃もたれなどの体調不良が起こります。
冬バテ3つの対策
冬バテの対策には以下の3つがあります。
日光を浴びる
バランスの良い食事をとる
定期的な運動をする
それぞれ解説していきます。
日光を浴びる
冬バテの原因である日照時間の減少を回復させるためにも、日光を浴びましょう。朝起きたらすぐにカーテンを開けて外の光を取り入れます。出来そうであれば朝から軽い散歩に行くのもおすすめです。ポイントは毎朝決まった時間に日光を浴びること。こうすることで体内時計も整い睡眠障害も改善していきます。
バランスの良い食事をとる
冬は寒さによって体温を下げないために、夏と比べて10%も多くエネルギーを消費しますので、夏と同じ食生活では栄養不足になり体調が悪くなります。さらに、冬はイベントが多いこともあり食生活が乱やすいものです。
冬は、ビタミンC 、ビタミンB群、鉄、マグネシウムが不足しますので、バランスよく摂取するように心がけましょう。
ビタミンCが多い食品:白菜、さつまいも、小松菜、ブロッコリーなど
ビタミンB群が多い食品:まぐろ、鮭、さば、あさり、納豆など
鉄分が多い食品:鶏レバー、豚レバー、牛レバーほうれん草、厚揚げなど
マグネシウムが多い食品:ひじき、焼きのり、ごま、アーモンド、切り干し大根など
定期的な運動をする
冬に定期的な運動をすれば血行が良くなり血液の量も増加しますので、体中に酸素や栄養が行き渡り、体の不調の改善が期待できます。激しい運動は体調不良を悪化させる恐れがありますので、強度が強すぎない適度な運動を定期的に行いましょう。ラジオ体操や簡単なヨガ、ストレッチなどがおすすめです。
まとめ
冬バテになる原因はいくつかありますが、早めに対策すれば予防したり症状を軽くしたりできます。しかし、冬バテになってしまい対策をしても症状が良くならない場合は、医療機関を受診することで症状に応じて治療をしてくれますので早めに受診するようにしましょう。