人間ドックで検査する眼圧とは?眼圧が高い原因や症状も紹介

コラム

人間ドックで検査する項目に眼圧がありますが、これはどんなことを検査しているのかご存じですか?
機械の前に座って目の中に空気をシュッと吹きかけられる検査といえば、「あぁ、あれか。」と思われる方も多いのではないでしょうか。空気がくると心構えをしていても、いざ眼に空気をふきつけられるとビクッとしてしまいますが、あの空気によって眼球内の内圧を測定しています。
本記事では、眼圧とは何か。また、眼圧が高いとどんな症状が出るのかをご紹介していきます。

眼圧とはいったい何?

眼圧とは、眼の内側から外側に向けてかかっている圧力のことです。眼は球体で出来ていますが、これは眼を覆っている房水(ぼうすい)という液体が一定の圧力で循環することで、この球体のかたちを保っているのです。
この一定の圧力が高くなると、眼圧が高いと判断されます。

眼圧を検査する理由は?

日本人の40歳以上の20人に1人は緑内障にかかると言われていますが、この緑内障を早期発見するために、眼圧の高さを検査することが有効です。緑内障は失明する恐れのある病気ですが、早期に治療を始めることで、失明することなく生活を送ることができるのです。
他にも眼圧の検査により、網膜剥離(もうまくはくり)や高眼圧症などの病気を発見することができます。

眼圧の基準値はどれくらい?

日本人の正常眼圧値は10~20mmHgと言われていますが、眼圧は1日の中でも時間帯によって変化しますし、季節によっても変化することが知られています。
また、正常範囲内であっても緑内障にかかる「正常眼圧緑内障」の患者が日本人では最も多いのです。
眼圧が高いから失明してしまうと不安に思わずに、まずはしっかりと眼科を受診して検査することが大切です。

眼圧が高いとどんな症状がでる?


眼圧が高くなると、眼の痛みや充血などが見られます。さらに悪化すると、眼がかすんだり、頭痛や吐き気などの症状が出ることもあります。
「急に物が見えにくくなった」など、症状が悪化した場合には、すぐに眼科を受診することが必要です。

眼圧が高くなる原因は?

眼圧は、どんなことが原因で高くなってしまうのでしょうか。普段の何気ない生活の中にも、眼圧を上げてしまう原因が潜んでいますので、ここでは原因を2つご紹介します。

スマホやパソコン

長時間に及ぶスマホやパソコンの使用は、ブルーライトの影響も相まって、眼を酷使して疲労させてしまいます。また、長時間下を向く姿勢も眼圧を上げる原因となりますが、特にスマホの使用は、この姿勢になりやすいために注意が必要です。適度な休憩を入れ、眼を休ませながら、うまく利用することが大切です。

ストレス

ストレスがたまることで、交感神経、副交感神経の切り替えが上手くできなくなり、常に緊張した状態になってしまいます。そうなってくると、血圧が上昇してしまい、眼圧も上がってしまいます。ストレスを感じる状態が長く続かないように、心や体がストレスを感じる時は、早めに休息を取るように調整することが大切です。

眼圧が高い時の対処方法は?

高くなった眼圧を下げるには、まずは眼科で処してもらった目薬で治療を始めることが一般的です。眼科の治療と並行して、温めるなどの簡単なセルフケアをおこなうことも効果的です。
【温める方法】
濡れたタオルを電子レンジで温めた後、眼を全体的に5分程度覆います。
温めることで血行を促進し、眼の周りの緊張を緩和させることで、眼精疲労の解消や眼圧を下げることに役立ちます。

まとめ

眼圧についてご紹介してきました。人間ドックで検査する眼圧検査では、いくつかの病気を早期に発見できる可能性があります。眼圧の検査結果をしっかりと確認することで、万が一にでも病気が見つかったとしても、早い段階で対処することで、大事に至らないことが多くあります。しっかりと検査を受けていつまでも健康的な生活を続けていきましょう。

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