不安症とは?なりやすい人の特徴や症状を解説
「みんなの前で発言しようとすると、手が震える」「人に見られながら食事をすると、気分が悪くなる」「電車に乗っていると、息が苦しく感じる」。
これらの症状、もしかすると不安症によるものかもしれません。
不安症になると日常生活に支障をきたし、普通の生活が困難になる可能性があります。
本記事では、
不安症とはなにか
不安症になりやすい人の特徴
不安症の症状
について解説していきますので、もしかしたら自分は不安症かもと思った人や、周りに不安症じゃないかと思う人がいる場合、ぜひ参考にしてください。
不安症とは
不安症とは、何でもない場所で不安を感じたり、日常生活に支障があるほど強く、長い時間不安になったりすることです。
不安は人に備わっている当たり前の反応であり、不安を感じるからこそ危険な状態に直面したときに、逃げたり闘ったりして身を守ることができます。
しかし不安症の症状が強いと、電車に乗れなくなってしまったり人の集まる場所に行けなくなってしまったり、普段の生活がスムーズにいかずに困ることも多くなるでしょう。
不安症になる原因は人によって違いがあり、はっきりとわかっていませんが、ストレスやトラウマなどによっても引き起こされると考えられています。
不安症になりやすい人の特徴
不安症になりやすい人の特徴は以下のとおりです。
神経質
細かいことが気になり、なかなか気が休まらずに、少しのことでも不安を感じます。
心配症
小さなことまで心配し、悪いことを考えてしまいがちです。
完璧主義
なんでも完璧を目指しているため、わずかなミスでも許せません。目的を達成できなかったときの落胆は非常に大きく、抑うつに陥ることもあります。
繊細・過敏症(HSP)
生まれながらに繊細な心をもっており、周りの影響を受けやすい気質です。周りの空気を読み過ぎたり音や光などの刺激を過敏に受けたりして、とても疲れたり不安に感じたりします。
不安症の症状
不安症の症状には以下のようなことがあります。
社交不安症
人に見られている場面で話したり食事をしたりすることに恐怖や不安を感じます。手の震えや呼吸困難、めまいや吐き気などを感じることもあり、治療をせずに放置すると、うつ病などに発展する恐れがあります。
全般不安症
職場や学校、家族や友達、災害や戦争など、幅広い場面で心配になったり不安になったりする状態が6か月以上続きます。またこれに伴い、集中力が低下したり睡眠障害になったりします。
パニック症
パニック症は、突然、めまいや呼吸困難を引き起こす「パニック発作」を避けるために行動などを制限してしまう状態になることです。
「息ができなくなって死んでしまうのではないか」という恐怖や、「電車に乗っている途中で発作を起こすと降りられないのではないか」という不安を感じ、家から出られなくなったり、電車に乗れなくなったりします。
まとめ
不安症になると、常に緊張したり不安に感じたりして毎日が辛く感じてしまいます。不安症にならないようにするためには、適度な運動をおこない、質の良い睡眠をとり、ストレス発散をすることが大切です。また、インターネットやテレビなどで繰り返される、ネガティブな情報を何度も目にしたり耳にしたりすると、不安が増すことがありますので注意してください。
不安症が悪化するとうつ病などを引き起こす可能性もありますので、長引く場合や生活するうえで苦痛を感じている場合は、精神科や心療内科を受診しましょう。自身がどんな状況なのかを紙などに書いてまとめておくと、質問されたときに悩まずに答えられます。
精神科や心療内科は事前に予約を取る必要があるところが多いので、事前に連絡をして、症状を診てもらえるのかを確認し、予約することをおすすめします。