ダイエットに糖質は必須!その理由とは?
ダイエットの方法として、低糖質ダイエットやロカボなど、糖質を制限する方法がメジャーになっていますよね。しかし、実はダイエットに糖質は必須なのです。ここでは、糖質制限の仕組みや糖質が必要な理由を紹介しています。
糖質制限が流行った経緯
そもそも、糖質制限は、BMI25以上の糖尿病患者の治療として確立された食事法です。最近流行ったように感じる糖質制限ですが、実は1970年代にアトキンスダイエットという名で糖質制限ダイエットが流行っていました。これは今でいうケトジェニックダイエットと同じようなもので、糖質ではなく脂質から作られるケトン体をエネルギー源とするダイエット方法です。
そして、現在の糖質制限が流行り始めたのは2012年頃です。糖尿病患者がお腹いっぱい食べても血糖値を上げずに済む食事法として活用され、医師の間で流行しました。その同時期に某大手ジムのCMも糖質制限を取り入れ、大流行しました。
糖質制限は無意味?
昨今の糖質制限は、糖質を全く摂らないケトジェニックダイエットと呼ばれるものとは違い、単純に糖質を減らすという方法です。しかしこの方法では全く意味がないということがわかっています。低糖質商品や野菜全般を一切摂取せず糖質を徹底的に排除し、その分のエネルギーを脂質で補う場合は、身体のエネルギー源が糖質からケトン体に入れ替わります。そうすることで、体内の脂肪がエネルギー源として使えるようになり効果が得られるので意味があるダイエット方法です。
しかし昨今流行っているただの糖質制限は、糖質を0gに抑えるというものではありません。糖質を制限し、低GI値の糖質を摂ることで血糖値の上昇を緩やかにすることを目的としています。しかし、それと脂肪が減る原理とは全く別物です。積極的に摂ると良いとされているタンパク質もインスリンが多く分泌されるため、注意が必要です。
糖質が必須な理由①
糖尿病ではない人の場合、血糖値重視の糖質制限をするのであれば、糖質をほどほどに摂取する方が効率的に痩せられます。その理由として、糖質は栄養素をエネルギー源にする役割があるからです。糖質制限の際に積極的に摂ると良いと言われているタンパク質も、糖質がなければエネルギーに変えられません。そのため、糖質を摂取しないと代謝が下がり、総消費カロリーが減ってしまい痩せにくい身体になってしまいます。
糖質が必要な理由②
脂肪分解するときに働く細胞には、ATPというエネルギーが必要です。糖質は、このATPのエネルギー源になっています。糖質を摂らないと細胞は筋肉を分解してエネルギーを作ろうとします。そのため筋肉量が減り、基礎代謝が落ちていってしまいます。結果的に脂肪も落ちにくくなり、糖質を再び摂る生活に戻るとあっという間にリバウンドしてしまいます。
糖質が必要な理由③
人間が食事をした後「お腹いっぱい」と感じるためには、胃が満腹になるというよりは、脳が満足することが必要です。お腹いっぱいでも何かを食べたくなってしまうのは、脳が満足していないからなのです。この脳を満足させるには、血糖値を上げることが大切です。つまり、糖質が必要になります。糖質制限をして脂質でエネルギーを補っても、脂質は脳の満足度を高めないことが分かっているので、間食をしたくなってしまい逆効果です。野菜やタンパク質、水で胃を膨らませるだけでは一向に脳が満足できず、最終的には過食に走ってしまう可能性が高いです。
まとめ
ここまで、ダイエットに糖質が必要な理由を紹介してきました。糖質制限ダイエットの普及により、糖質が悪として認識されてしまっていますが、実はダイエットに最適な栄養素なのです。糖質だけでなく、タンパク質も脂質も摂りすぎは太ります。摂らなさすぎも痩せません。三大栄養素のメリットをうまく活用し、バランスを心掛けた食事をして、健康的にダイエットをしてみてはいかがでしょうか?