アンガーマネジメントとは?怒りが体に与える影響も解説

コラム

怒りはときに、自分でも抑えきれないほど爆発してしまうことがあります。
そうなってしまうと、周りとの人間関係が崩れてしまったり、変なレッテルを貼られてしまったりする可能性もあります。
そのため、怒りのコントロールをすることは、私たちが心地よい生活を送るためにとても重要なことなのです。
こちらの記事では、アンガーマネジメントとは何か、怒りが体に与える影響はどんなことかについて解説していきます。

アンガーマネジメントとは?

アンガーマネジメントとは、怒らないことを目的としているのではなく、怒りの感情を客観的に見つめて上手くコントロールする技のことです。アンガーマネジメントで怒りの感情をコントロールできるようになれば、怒る必要があるときには相手に対して上手に怒りの感情を伝えられるようになります。また、怒らなくていいときには、怒りを制御できるようにもなります。

怒りが体に与える影響とは?

怒りの感情は、交感神経と副交感神経でバランスをとっている自律神経の交感神経を優位にします。自律神経は呼吸や脈など生命にかかわる多くのコントロールを行っていますので、自律神経のバランスが崩れ、常に交感神経が優位な状態になってしまうと、血圧が高くなって心臓や脳に負担をかけてしまったり、イライラが治まらなくなったりして体に悪い影響を与えてしまいます。

【アンガーマネジメント】5つの方法

こちらでは、アンガーマネジメントを行う方法を5つ解説していきます。

怒りを感じたら6秒待つ

怒りのピークは6秒で過ぎ去ると言われています。怒りを感じて文句を言いそうになったら、1から6までゆっくりとカウントしてみましょう。ただ数字のカウントだけに意識を向けるようにすると、抑えきれない怒りが少しずつ治まってくるでしょう。

怒りを1~10で数値化する

怒りを感じたときに、自分が今、どれくらいの怒りなのかを数値化してみてください。客観的に自分の怒りを数値化して判断することで、「思ったほど怒ってない」と気づくこともあるでしょう。

怒りの対象から意識をそらす

怒りを感じるときは、腕時計の針や手にもっているペンなど、怒りの対象とは全く異なるものをじっと観察して、怒りの対象から意識をそらしてみましょう。しばらくすると怒りの感情が少しずつ落ち着いてきている自分に気付くことができます。

気持ちを落ち着けるワードを唱える

自分の中で心が落ち着くワードを決めておき、怒りを感じた時にそのワードをつぶやくことで怒りを抑えます。「大丈夫」「しょうがない」「よくあること」「まあ、いっか」など、自分が冷静になれそうな言葉であれば何でもOKです。落ち着けそうと思うのであれば、ペットや、子ども、好きなアイドルの名前をつぶやいてもいいでしょう。

怒りを感じる場所から離れて仕切り直す

怒りを抑えたくてもどうしても難しい場合は、一度その場から離れましょう。怒りのコントロールができない状態でその場にいても、怒りを増幅させてしまうことになりかねません。仕切り直しをすることで、怒りを客観的にみる時間ができますので、なぜ怒っているのか、怒る理由があるのかを考えることができます。

まとめ

怒りの感情を持つことは悪いことではありません。怒りは人間の本能であり、自分の身を守るためにもとても重要なものです。しかし、怒りのせいで、人間関係が上手くいかなくなったり、体に悪い影響を与えてしまったりすることも事実。職場でも家庭でも、アンガーマネジメントで怒りを上手くコントロールすることができれば、ギスギスした職場の人間関係やいつもイライラしてしまう感情から解放されるでしょう。

関連記事一覧