りんご病の初期症状は？いつから頬が赤くなるの？
りんご病の初期症状は？いつから頬が赤くなるの？
りんご病にかかるとすぐに頬が赤くなるの？
りんご病はどうやって感染するの？
このような疑問を持つことがあると思います。
そこでこの記事では、りんご病の基本的な知識や頬が赤くなるタイミングについて解説しています。
りんご病について詳しく知りたい場合、ぜひ参考にお読みください。
りんご病とは
正式な病名は「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」と呼ばれており、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。両方に特徴的な赤い発疹が発生することから「りんご病」と言う名前で呼ばれることが多いです。
4～5歳の子どもを中心に約5年周期で流行を繰り返すことがわかっています。流行する時期はその年によって違いはあるものの、年始から7月上旬にかけて症例数は増加し、9月頃には少なくなるのが一般的です。
りんご病は一度かかった経験があると基本的に再感染することはありません。しかし、大人になるまで感染したことのない人は子どもから感染することも多いです。妊婦が感染すると胎児にも感染して、流産や死産の恐れもありますので特に注意する必要があります。
りんご病の症状
りんご病に感染してから症状が出るまでの潜伏期間は約1週間です。初期症状には、咳・鼻水・頭痛・倦怠感・筋肉痛などがあり、一般的な風邪の症状とほとんど変わりません。実は初期症状の出るこの期間が最もウイルスの排出量が多いのですが、無症状もしくは症状が軽いこともあり、いつも通り生活して他の人に感染させてしまいます。
大人の症状は子どもと異なり、手指やひざの関節が腫れてしまいリウマチと間違われることもありますが、1週間程度で自然回復します。
りんご病の感染経路
りんご病の感染経路は飛沫感染と接触感染です。飛沫感染の場合は感染者の咳やくしゃみで出たしぶきを、吸い込んだり目などの粘膜に付着させてしまったりして感染します。接触感染の場合は感染者の唾液や鼻水に直接触ったりドアノブなどを介して間接的に触ったりして感染します。
りんご病はいつから頬が赤くなる？
初期症状が出たあと、約1週間経過した頃から頬に赤い発疹が出現します。少し盛り上がってほてったような感じがあり、かゆみを伴うことが特徴です。1週間程度で自然に治りますが、直射日光を浴びた場合などに、短期間ですが再度症状が出現することがあります。
なお、頬の異変を感じて受診する頃のウイルスは、多少残っている程度で感染力はほとんどありません。
りんご病の治療方法
現時点でりんご病に対する特効薬はないため、以下のような対症療法を行うことが基本です。
十分な休息をとる
水分補給をする
必要に応じて解熱鎮痛剤を使用する
これらの対症療法をおこないながら、自然に治るのを待ちます。ただし、発熱が続く場合や関節痛やかゆみが強い場合、妊娠中の女性が感染した場合、貧血や免疫疾患がある場合には、医療機関を受診することが推奨されています。
りんご病の予防方法
りんご病の予防方法は以下のとおりです。
丁寧な手洗いとうがい
マスクの着用
十分な睡眠とバランスの良い食事
室内の適切な換気
感染者との接触を避ける
特に妊婦の場合は、流行期間中に人ごみに行くのを避けるなど感染予防をしっかりとおこないましょう。
まとめ
りんご病は子どもによくみられる感染症ですが、免疫がない場合は大人でも感染します。特徴的な両頬の赤い発疹が出現するまでは、発症から約2週間かかり、その頃の感染力はほとんど消失している状態です。大人の場合は頬に発疹が出ることは少なく、腕や足などに赤い発疹が現れることがあります。
有効なワクチンなどはないため、感染が流行している時期はしっかりと感染予防対策をする必要があります。特に妊婦が感染してしまうと、流産や死産の可能性が高くなりますので注意しましょう。
