つらい片頭痛の原因は?症状と対処法を解説

コラム

片頭痛とは、頭の片側だけに痛みが出ることに由来しており、こめかみにズキンズキンと脈が打つような痛みを感じます。片頭痛とはいうものの、実際には両側に痛みを感じる人が全体の4割ほどいます。
本記事は、つらい片頭痛の原因や症状、対処法について解説していますので、片頭痛にお悩みの方はぜひ参考にお読みください。

片頭痛の原因は?

片頭痛は、ストレス・気圧の変化・疲労・飲酒・ホルモンバランスの乱れなどにより、セロトニンやヒスタミンなどの物質が分泌されることで痛みを引き起こします。
例えばセロトニンは、ストレスによる緊張や月経によって一時的に分泌量が増加し、血管が収縮します。しかしその後、増えたセロトニンが減少するにつれて、今度は血管が拡張することに。この一連の流れによりズキンズキンとした脈が打つような痛みが起こります。
また、このセロトニンによる血管の収縮・拡張による痛みが、顔の感覚を脳に伝達している三叉神経を刺激し、さらに痛みを引き起こします。

片頭痛の症状

片頭痛の症状は以下のとおりです。
 頭の片側または両側に波打つような痛み
 吐き気や嘔吐
 音や光、においに敏感になる
 体を動かすと痛みが増す
片頭痛が起きる前には、目の前で光がチカチカしていると感じることもあります。他にもめまいや手足のしびれを感じる場合もあります。
片頭痛が一度起きると4時間~数日続くこともあり、ひどい場合だと立っていられずに寝込んでしまうこともあります。
片頭痛は特に20~40代の女性に多く、これは月経によるホルモンバランスのためだと考えられます。

片頭痛の対処法

片頭痛が起きたときの対処法は以下のとおりです。
 痛む場所を冷やす
 暗くて静かな場所で寝る
 カフェインを含んだ飲み物を飲む
 痛み止めを飲む
片頭痛は治るまでに数日かかることもあり、対処法をおこなっても痛みが再発することはあります。複数の方法を組み合わせて、できるだけ痛みを感じる時間が少なくなるようにしましょう。
それぞれ解説していきます。

痛む場所を冷やす

片頭痛が起きたときは、痛みを感じるこめかみを冷やすと軽減できますので、濡れたタオルや保冷剤、冷却シートなどを使って冷やしてください。痛みがあるときに温めると血管が拡張し、片頭痛が悪化する可能性がありますので、注意しましょう。

暗くて静かな場所で寝る

片頭痛のときは、普段は気にならない音や光、においに敏感になることがありますので、暗く静かな場所に移動しましょう。
横になれる場所があれば、横になって眠ることがおすすめです。睡眠をとると血管が脈を打つ状態から解放されるので、症状が治まります。

カフェインを含んだ飲み物を飲む

カフェインには血管を収縮する効果がありますので、緑茶やコーヒーなどカフェインを含む飲み物を飲むと、痛みを和らげてくれます。
しかしカフェインの摂り過ぎは、吐き気やめまいなどを引き起こしますので、1日に4~5杯までとし、飲み過ぎには注意しましょう。

痛み止めを飲む

片頭痛による痛みがつらい場合には、痛み止めを飲むのも手段のひとつです。
医療機関を受診すれば、症状に合わせた薬を医師により処方してもらえます。仕事などで忙しくて病院には行けないという場合には、市販薬を飲んで様子を見ても良いでしょう。
ただし、痛みが引かないからと、用法・容量を守らず多量に飲むことは絶対に辞めましょう。

まとめ

片頭痛は、経験した人でなければつらさを理解してもらうのは難しいものです。片頭痛が起きた場合には片頭痛の対処法をお試しいただき、できるだけ無理をせず安静にしましょう。
痛みがひどい場合は医療機関を受診して、片頭痛の種類や痛みの程度に合わせた薬を処方してもらうのがおすすめです。

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