ぎっくり腰の原因、治療法、予防法について解説
ぎっくり腰は現在でも原因がはっきりとわかっていない症状ですが、筋肉や靭帯、椎間板や関節の損で傷起こると考えられています。発症すると立てないほどの激痛が走りますが、基本的な治療法は安静にすることです。背筋、腹筋を鍛えることが予防対策となります。
老若男女を問わず起こる腰の症状に、ぎっくり腰というものがあります。
では、ぎっくり腰はなぜ起こるのか、そしてぎっくり腰が起こった時の対策法にはどのようなものがあるのでしょうか?
それらの点について今回は解説してみました。
ぎっくり腰とは
ぎっくり腰が発生するパターンとして特に多いのが、例えば床に置いたビールケース等の重いものをぐっと持ち上げようとしたときに、突然、腰に強烈な痛みが起こり、立てずに崩れ落ちてしまう、といった場合です。
また、くしゃみが原因でぎっくり腰になることもあります。
そんなぎっくり腰の原因ははっきりと分かっていないのですが、腰の部分の筋肉や靭帯、椎間板や関節が傷つくことで起こる、と考えられています。
ぎっくり腰の痛み
ぎっくり腰が発生すると多くの場合、耐えられないほどの痛みが発生して、しばらく起き上がれなくなることも。
数時間程度起き上がれない場合もあれば、一日から二日程度は立てない、歩けないといった場合もあります。
あまり症状が重いと仕事は当然、休むことになるため、生活の面でもばかにならない影響が出る症状です。
ぎっくり腰の治療法
ぎっくり腰を治すには安静に休むことしかありません。
ですから、病院などには行かなくても、数日程度、安静にしているだけで腰の痛みは引いていきます。
ただ、いつまでも腰の痛みが引かない場合は他の病気の可能性も。
例えば、椎間板ヘルニアや背骨を骨折した時もぎっくり腰に似たような症状がでることがあります。
ですから、痛みが収まらない時は病院に行くようにしましょう。
ぎっくり腰の予防法
ぎっくり腰の場合、運動不足の方がかかる確率が比較的高くなっています。
そのため、運動療法がぎっくり腰の有効な予防法となります。
ぎっくり腰の予防トレーニング
まず、腰の部分の骨や筋肉に人体に過度に負担をかけないために、背筋、腹筋、脚力などを鍛えておく方法が有効です。
とはいっても、特別な道具やレッスンは必要ではなく、自宅で普通に腹筋運動をしたり、ウォーキング、ジョギングなどをすることで十分です。
ただし注意しておきたいのは、あまり無理してトレーニングをするとかえって腰に負担がかかって良くない、ということです。
ですから、これまで運動してこなかった場合は少しずつ運動量を増やしていくようにしましょう。
日常の生活の注意点
ぎっくり腰は屈みながら重たいものを持ち上げた時などに多く発生します。
そのため、床の上の重いものなどを持つ時は、いったん膝を曲げてしゃがみこんでから持つようにしましょう。
逆に、腰を曲げた姿勢のままで重いものを持ち上げるようなことはなるべくしない方が良いです。
また、手足や腰の柔軟運動することも、腰の負担を軽くすることになります。
椅子に座る時には腰に負担がかからない姿勢を心がけるようにしましょう。
布団に関しては、あまり柔らかすぎるものは腰に負担をかけることになるので、適度な固さのものを選びましょう。
また、女性のハイヒールも腰に負担がかかるため、ぎっくり腰対策としては、あまり履かないほうが良いです。
痩せる
体重が重いのも腰に負担がかかってぎっくり腰の原因となります。
そのため、できれば少しでも体重を減らすようにしましょう。
まとめ
このように、ぎっくり腰は一度なってしまうと、かなり面倒な症状がしばらく続きます。
治療法も基本的に安静にしているだけしかなく、即効的に痛みを止める方法がありません。
そのため、特に肉体労働をしている方などにとっては、なるべく起こってほしくない症状ですね。
今回紹介したような予防対策をすることで、ぎっくり腰の発生率を減らすことは十分に可能です。
なので、家にいるときや仕事中の休憩時間などにストレッチやトレーニングをして、ぎっくり腰対策を続けていきましょう。