【人間ドック】体脂肪率が高いことがわかったらどうする?
人間ドックでは、体脂肪率を測定する場合があります。
体脂肪率は体脂肪が体重の何パーセントあるのかを表した数字のことです。体脂肪とは、体の中に蓄積された内臓脂肪と皮下脂肪の総称をいいます。
人間ドックでは体組成計に乗って体重を測るときに一緒に体脂肪率も測定しますが、体脂肪率は水分量によって左右されることがあります。
たとえば、測定する直前に水分を摂取したり足の裏が濡れていたりすると、体脂肪率は低くなる可能性があります。逆に排尿後や汗をたくさんかいた後は体脂肪率が高くなる可能性がありますので、測定するときには注意が必要です。
体脂肪率の基準値
体脂肪率の基準値は、男性:10%以上~20%未満、女性:20%以上~30%未満となっています。
基準値以下だと「やせ気味」、基準値プラス5%で「軽度肥満」と判断されます。また、男性25%以上、女性35%以上は「肥満」になります。
体脂肪率が高いことがわかったらやること
体脂肪率が高いことがわかったらやることは以下の3つです。
摂取カロリーを減らす
適度な運動をおこなう
食事の内容を見直す
人間ドックで体脂肪率が高いことがわかったら、体脂肪を減らすように心がけましょう。
摂取カロリーを減らす
体脂肪は、食べ過ぎや飲み過ぎによって摂取カロリーが消費カロリーよりも多い場合に体内に蓄積します。
そのため、体脂肪率を下げるためには摂取カロリーを減らすことが重要です。
とはいえ、体脂肪率を下げようと極端に食事の量を減らすと、基礎代謝が落ちてしまったり、腸内環境が悪くなってしまったりします。
このような状態になると、逆に体脂肪率を下げにくくなりますので、消費カロリーとのバランスを見ながら、食事するカロリーを決めましょう。
適度な運動をおこなう
体脂肪率をさげるには、適度な運動を定期的に行うのが効果的です。筋肉トレーニングで筋肉量を増やせば、基礎代謝が向上し脂肪燃焼に効果があります。また有酸素運動をおこうと、体内では酸素を利用して体脂肪をエネルギー源に変換しますので、体脂肪を減少させます。
食事の内容を見直す
ファーストフードや菓子パンなどは手軽に食べられるし美味しいですが、カロリーが高く、体脂肪として体内に蓄積されがちです。体脂肪率を低下させるためには、バランスの取れた食事が大切です。特に食物繊維が豊富な海藻やきのこ類、筋肉量を維持するためのたんぱく質などを積極的に取り入れましょう。
体脂肪率が高いと何が起きるか
体脂肪率が高くても、何かが痛いなどの自覚症状は特にありません。しかし、放置すると糖尿病や高血圧、脂質異常症などのリスクが高まることがわかっています。
また、体脂肪の中でも内臓脂肪の量が多いと、血管がかたくなったり詰まったりするといわれています。そうなると、血管が破裂して脳出血になったり、血管がつまって心臓に負担がかかり心筋梗塞になったりする恐れがありますので、注意が必要です。
まとめ
見た目はやせているのに実は隠れ肥満で、内臓に脂肪がたくさん付いているという人は体脂肪率が高くなります。
そのため人間ドックを受けたときに自分の体脂肪率を知ることは、今後も健康で過ごしていくうえでとても大切なことです。
しかし、人間ドックを受けて体脂肪率が高いことが判明したにもかかわらず、何も対策を取らずに体脂肪率が高い状態が続くと、糖尿病などのリスクになります。
人間ドックで体脂肪率が高いと診断された場合には、バランスの良い食事やウォーキングやスクワットなどの運動をして、体脂肪率を下げるようにしましょう。