人間ドックのバリウムは拒否できる?別の検査方法も解説
人間ドックのバリウムは拒否できる?別の検査方法も解説
人間ドックのバリウム検査は、バリウムの味がマズ過ぎて吐き気を感じる、発泡剤を飲んでいるのにゲップ禁止なんて無理、検査のときにぐるぐる回転させられてキツイ、検査後にバリウムが排便されなくて不安などという声が多くあります。
そうなると「人間ドックの項目に入っているバリウム検査は拒否できないのかな?」と考えてしまいますよね。
そもそもツライ思いをしてまで、バリウム検査を受けるメリットはあるのでしょうか?
こちらの記事では、人間ドックのバリウム検査は拒否できるのか、バリウム検査以外の検査方法があるのか、バリウム検査でわかることは何なのかについて解説しています。
バリウム検査を受けたくないと思っている方は参考に読んでみてください。
人間ドックのバリウムは拒否できる?
人間ドックでおこなわれるバリウム検査は義務ではありませんので、どうしても検査をしたくない場合は拒否することができます。
しかし、会社の人間ドックで検査項目に入っている場合、自己判断で拒否すると補助金が出なくなることもありますので注意が必要です。どうしてもバリウム検査を受けたくないと考えている場合は、事前に会社の担当者に相談してみましょう。
また、バリウム検査を受ける気でいても、人間ドック受診の前に書く問診票の内容や検査前の医師の問診により検査不可になる可能性もあります。
例として以下のような方はバリウム検査を受けない方がいいと判断されます。
・バリウム検査でアレルギー症状を起こしたことがある
・バリウム検査で誤嚥したことがある
・消化器系の疾患がある、または治療中
・手足にマヒがあり自力で体位変換ができない
・検査前の3日間排便がない
・妊娠中または新進の可能性がある
バリウム検査でわかることは?
バリウム検査の正式名称は、上部消化管造影検査といいます。バリウム検査では、検査前にX線造影剤であるバリウムを飲み、このバリウムが食道や胃、十二指腸へと流れていく様子を検査します。バリウムはX線で撮影すると通常は同じ濃さの白に映りますが、異常がある部分は濃くなっていたり逆に薄くなっていたりします。この色のコントラストの違いによって病変を見つけ出します。バリウム検査では主に、胃がんや食道がん、十二指腸がん、胃潰瘍やポリープを発見することができますが、胃がんは早期に治療ができるほど予後がよいといわれています。定期的に人間ドックでバリウム検査を行えば、早期の病変を発見することにつながりますので、できるだけバリウム検査は受けた方がいいでしょう。
バリウム検査以外の検査方法はある?
どうしてもバリウム検査を受けたくない受けられない場合は、胃カメラで検査する方法があります。胃カメラは、口や鼻からカメラを胃の内部まで挿入して、異変の有無を実際に確認しながら検査を行います。胃カメラ検査であれば、検査で病変が見つかったときに、一部採取して良性か悪性かの検査をすることもできますので、病変が見つかったあと速やかに治療に移行することができます。
しかし、人間ドックでバリウム検査を胃カメラに変更する場合には、差額料金が発生する可能性があります。金額については会社に確認するか、人間ドックを受ける機関に直接問い合わせすることで教えてもらえますので、あらかじめ確認しておきましょう。
まとめ
人間ドックのバリウム検査は、拒否することができます。しかし、場合によっては職場から検査の補助金が出なくなる可能性もありますので、事前に確認しておきましょう。
バリウム検査を苦手な方も多いと思いますが、上部の消化管に異常がないかを確認する、とても大切な検査です。バリウム検査を受けない場合は、胃カメラの検査を検討してみましょう。定期的な検査をすることで、不安のない毎日を送ることができます。