口と健康の関係は?いつまでも自分の歯でごはんを食べよう
美味しいものを食べる予定のときに、歯が痛んでいたり、口の中に違和感があったりすると、楽しく食事をすることができずに、残念な気持ちになりますよね。
おいしい料理を食べたり、健康に過ごせたりすることには、口の健康が深く関わっています。本記事では口と健康の関係について紹介していきます。
口と健康の関係は?
口と健康の関係は深く、口の中を清潔に保つことは、全身の健康維持につながると言われています。口の中のトラブルで最も多いと言われている歯周病は、特に糖尿病との関連性について研究され、結果が報告されています。ほかにも、心疾患や、呼吸疾患、悪性新生物(がん)や低体重児出産の要因となることもわかっています。
妊婦は、女性ホルモンの関係で歯周病になりやすく、安定期に入ったら歯の検査や治療をすることがすすめられています。歯周病は治療や予防ができますが、何も対策をせずに低体重児を出産した場合、後悔しても元には戻れません。自分のためにも、生まれてくる赤ちゃんのためにも、適切な検査や治療を行いましょう。
口のトラブルを起こす原因は?
口のトラブルを起こす原因は以下のようなことがあげられます。
・ 歯ブラシなどで口の中を傷つける
ブラシの部分が固い歯ブラシなどで力強く歯磨きをすると、口の中を傷つけてしまい、炎症など起こすことがあります。
・ 熱い食べ物よるやけど
うっかり熱いものを食べてしまったとき、口の中をヤケドしてしまうことがあります。氷を口の中に含んでおくことで、痛みを和らげることができます。
・ ドライマスス
口の中の唾液分泌量が減少してしまうと口の中がネバついたり、舌が痛みをかんじたりします。
・ ストレス
日常的にストレスを多く抱えている方は、歯ぐきの腫れや出血などのトラブルも増加傾向にあります。ストレスを解消するための飲酒や、喫煙がその原因のひとつであると言われています。
口の健康を保つ方法は?
口の健康を保つためには、以下のような方法が効果的です。
・ 正しい歯磨きをする
口の健康を保つためには、正しい歯磨きをして、口の中を清潔にする必要があります。食べたものが歯の隙間に挟まっていたり、プラーク(歯垢)が残っていたりすると、そこからむし歯や歯周病になってしまいます。特に歯と歯ぐきの境目や歯の隙間には磨き残しが多いので、フロスを使用してしっかり汚れが落ちているか確認しましょう。
・ 健康的な食事をとる
口の中を健康に保つには、歯だけでなく、歯茎や唾液の分泌などを正常に保つことも重要です。そのためには、カルシウム(チーズや小魚)・タンパク質(大豆や肉)・ビタミンA(りんご・にんじん)・ビタミンC(ブロッコリーやキウイ)・マグネシウム(あさりやしらす)・を含む食材をとると良いとされています。
・ 喫煙・飲酒の制限
喫煙や飲酒は、口の中の「がん」に罹患するリスクが高くなることがわかっています。喫煙も飲酒も口の中に強い刺激を与えますので、できるだけ量を制限するようにしましょう。
・ 定期的な検診
定期的な検診は、口の中の異常を早期に発見することができる、最も有効な方法です。定期検診では、歯や歯ぐきの状態のチェックや、プラークの除去もしてくれます。また何か違和感がある時にも、定期検診のときに早めに相談することで、重大な病気になるかもしれない確率を下げることができます。
いつまでも自分の歯でごはんを食べるためには?
「8020運動」というものがあります。これは80歳になっても自分の歯を20本以上残そうというもので、20本以上自分の歯があれば、食事をとる時、不自由なく食事を楽しむことができます。成人の歯は28本から32本ありますが、このうち20本以上残すなんて余裕と思われるかもしれませんね。しかし、むし歯や歯周病によって、80歳のときに20本以上を残せていない方は意外と多いのです。食事は人生に豊かさを与えてくれます。いつまでも自分の歯でごはんをおいしく食べるためにも口の健康を保つことは大切なのです。
まとめ
口の健康は全身の健康と深く関係があることを紹介しました。口の中を健康に保つためには、日頃のケアがとても大切です。また、定期的に口の中の状況を検診することで、むし歯や歯周病の予防、そして早期治療をすることができます。寿命が長くなった現代、いつまでも自分の歯で食事を楽しむことができるようにしたいものですね。