難聴とは?原因や症状についても解説

コラム

「最近話し声が聞こえにくくなった」「急に音が聞こえなくなった」と感じる方は、難聴かもしれません。
音や話し声が聞き取りにくくなると、会話がスムーズにできなくなるなど生活の質がとても下がってしまいます。また危険を知らせる音が聞こえないことで安全の面でも心配事が増えてしまいますよね。
こちらの記事では「難聴とは?」「難聴の原因や症状は?」「予防方法は?」といったことについて解説していきます。

難聴とは?

難聴とは以下の状態をいいます。
・ 音が聞こえにくい
・ 話し声が聞こえにくい
・ 全く聞こえない

難聴には大きく分けると伝音性難聴と感音性難聴の2つの種類があり、これは耳の内耳から外耳までのどの部分に障害が現れるのかによって違ってきます。
伝音性難聴は外耳から中耳へ音を伝える経路の途中に障害があり、感音性難聴は内耳や脳に障害があります。さらに、感音性難聴は片耳だけ難聴になる場合と両耳が難聴になる場合とに分けることができます。

難聴の原因と症状は?

難聴の大きな原因は以下の5つです。

・ 耳の病気
・ 加齢
・ 耳の中の異物
・ 耳垢
・ 気圧の変化

ひとつずつ解説していきます。

【難聴の原因】耳の病気

・ 伝音性難聴になる代表的な耳の病気は「中耳炎」です。中耳がウイルスや細菌によって炎症を起こします。中耳炎の中でも急性中耳炎は、ズキズキとした痛みや、耳の閉塞感、発熱や聴力低下、耳だれが見られます。また滲出(しんしゅつ)性中耳炎は、急性と比べて痛みなど症状が出にくく、音や言葉の聞き取りづらさによって気付くことがあります。急性中耳炎が完全に治りきらないうちに再発したり、急性中耳炎が治ったと自己判断し治療を途中で辞めてしまったりした場合に、滲出性中耳炎に移行してしまいます。

・ 感音性難聴になる代表的な耳の病気は「突発性難聴」です。内耳がウイルスに感染したりストレスを強く感じたりすることで、急に片耳だけ音が聞こえにくくなります。難聴のほかに耳鳴りやめまいを感じることも。実は、はっきりとした原因は未だわかっておらず、治療には時間がかかることも。治療が遅れてしまうと元の聴力に戻らないこともありますので、「なにかおかしい」と感じたら、早急に耳鼻科を受診しましょう。

【難聴の原因】加齢

年齢を重ねていくと蝸牛にある有毛細胞が減少してしまいます。音は有毛細胞によって脳に伝達しているので、加齢で減少したりダメージを受けたりすることで音が聞こえづらくなってしまうのです。

【難聴の原因】耳の中の異物

耳の中に異物が入ると、耳に中に蓋をされた状態になりますので、聞こえにくくなります。お風呂やプールに入っているときに、耳に水が入った経験がある方も多いのではないでしょうか?水は、入った方の耳を下に向け片足ジャンプをすることで排出されます。水以外の異物の場合は、自分で取ろうとすると、奥の方に入り込んでしまうこともありますので、耳鼻科で取り除いてもらいましょう。

【難聴の原因】耳垢

鼓膜が見えなくなるほど耳垢がたまることで、耳栓をしているような状態になり耳が聞こえづらくなります。たまった耳垢を無理に取り出そうとすると、耳の内側を傷つけてしまうことも多いため、耳鼻科で取り除いてもらいましょう。

【難聴の原因】気圧の変化

飛行機やダイビングなどの急激な気圧の変化だけでなく、台風などの天気による気圧の変化によっても、難聴になることがあります。これは耳の内側と外側の気圧の差が原因で、耳が痛くなったり、耳鳴りがしたりすることもあります。

難聴にならないための予防方法は?

難聴にならないようにするためには、以下のような予防方法があります。

・ 適切な睡眠時間を確保する
・ ストレスをためないようにする
・ 栄養バランスの良い食事をとる
・ 大音量で音楽をきかない
・ 急激な気圧の変化を避ける
・ 違和感があるとき耳鼻科の早期受診

風邪などのウイルスや細菌などが急性中耳炎や突発性難聴を発症させる原因のひとつです。睡眠不足や偏った食事は免疫力を低下させてしまいますから、健康的な生活をすることがひいては難聴の予防にもつながるのです。

まとめ

難聴について解説してきました。難聴は早期治療がとても有効ですが、状況によっては元の聴力に戻らないこともあります。「あとで病院行こう」と後回しにせずに早めに耳鼻科を受診しましょう。いつまでも好きな音楽を聴いたり、楽しく会話をしたりするためにも耳の健康を保ちましょう。

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