デジタルデトックスで疲れた心と体に休息を

コラム

今や私たちの暮らしに欠かせないパソコン・スマホなどのデジタル機器。その利便性の一方で、過剰使用・過剰情報による心身への影響が問題になっています。そこで注目されているのが「デジタルデトックス」です。今回はデジタルデトックスの効果とやり方について解説します。

デジタルデトックスとは

デジタルデトックスとは、パソコンやスマホなどのデジタル機器に触れない時間や期間を設けて、心身のストレスを軽減しようというものです。デジタル機器から完全に離れた生活を目指すというものではなく、過剰な情報量を抑制して、より健全に、デジタル機器やインターネットと付き合っていくことを目指すものです。

デジタルデトックスで期待される効果

● 脳の疲労回復
長時間・頻繁なデジタル機器の使用によって過剰な情報がインプットされる状態が続くと、脳の各部位が機能すべきバランスが崩れ、脳は疲弊してしまいます。脳全体の働きが低下し、その結果、集中力や記憶力の低下や、イライラする、疲れが取れないといった症状につながることも。情報のインプットから解放される時間を設けることによって、脳への負担を軽減することができます。

● ストレス・疲労の軽減
デジタル機器から距離を置く時間を持てば、ネガティブな情報やSNSによる心理的なストレスの軽減も可能になります。また、同じ姿勢でデジタル機器を操作し続けることによる、肩こりや眼精疲労といった身体的不調も軽減されるでしょう。

● 睡眠の質の向上
デジタル機器が発するブルーライトには、体を活動モードへとシフトチェンジさせる作用があります。夜遅くまでデジタル機器を触っていると、眠りに就くべき時間にもブルーライトを浴び続けることになり、スムーズな入眠が阻害されてしまいます。寝る時間にデジタルデトックスを実践すれば、睡眠の質が向上し、心地良い目覚めにもつながるでしょう。

● 時間の有効利用
デジタル機器から離れた時間を作ることができれば、その分を趣味、新しいことに挑戦する時間にあてることができます。心身の休息時間にもなり、現実世界でのコミュニケーションを豊かにする機会も増えるでしょう。

デジタルデトックスのやり方

● 使用時間を制限する
まず、1日のなかでどれだけデジタル機器を使っているか現状を把握し、それをもとに、どれくらいまで使う時間を抑えるかを決めるとよいでしょう。
利用状況を把握するためのアプリもあるので、それらを活用するのも1つの方法です。
いきなり長時間の制限をかけると逆にストレスになってしまうので、30分程度の短い時間からスタートし、徐々に時間をのばしていくとよいでしょう。

● 寝室には持ち込まない
スマホとは寝室を別にする、寝る前だけでも物理的に距離を取るというこの方法は習慣化しやすいのではないでしょうか。
どうしても手元に置いておきたいのであれば、ネット接続を遮断する「機内モード」に設定しておくというのも有効です。

● アプリの通知はオフにする
SNSの通知音はどうしても気になるもの。SNSやメッセージアプリの通知をオフに設定して、スマホを手にするきっかけを少しでも減らすようにします。

● デジタルデトックス中にやることを決めておく
デジタル機器に触れる時間を作っても、やることが決まっていないと、手持ちぶさたになってついまたデバイスを手にしてしまう・・・という可能性も。デジタルデトックス中にやることを、事前に決めておきましょう。

まとめ

今回は、デジタル機器やインターネットと健全に付き合っていくためのデジタルデトックスをご紹介しました。
「よく眠れない」「疲れがとれない」「すぐにイライラしてしまう」といった不調を感じている方は、デジタルデトックスに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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