人生100年時代!健康寿命を伸ばす方法とは?
医療の発展に伴い、今や人生100年時代と言われています。しかし、健康寿命と言って、生涯健康で過ごせる寿命はもう少し短くなってしまうのが現実。寝たきりになってしまったり、ずっと入院生活になってしまうということは避けたいですよね。
そこで今回は、健康寿命を伸ばす方法を紹介します。
健康寿命とは
健康寿命とは、介護や人の助けを借りずに起床、衣類の着脱、食事、入浴など普段の生活の動作が1人ででき、健康的な日常が送れる期間のことをいいます。厚生労働省の公表によると日本の健康寿命は、2016年に男性72.14歳、女性74.79歳でした。一方、平均寿命は、2017年の発表によると女性は、87.26歳、男性は81.09歳となっています。健康寿命と平均寿命の差は10年前後あり、その期間は医療機関や家族などの手助けが必要ということになりますね。米国イリノイ大学が発表した論文では、この期間を「レッドゾーン」と呼び、平均寿命の延長を目指すよりも、レッドゾーンをいかに短くするかが重要だそうです。つまり今後は寿命よりも、健康寿命に意識をシフトしていくことが重要ということなのです。
健康寿命をのばす習慣とは
やはり健康寿命を伸ばすには、日々健康を意識することが一番大切です。まずは、生活瞬間病を予防することです。生活習慣病とは、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣により引き起こされる病気のことで、がん、循環器疾患、糖尿病などがあります。生活習慣病は、健康長寿の最大の阻害要因となるため、生活習慣病のことを知り予防することが一番の近道なのです。そのために、まずは適切な食生活を目指しましょう。主食、主菜、副菜をバランスよくとり、野菜多めのメニューにし、果物を適度にとることも大切です。塩のとり過ぎは、高血圧による循環器疾患だけでなく胃がんのリスクを高めることがわかっています。食塩の摂取量の目安は男性が8g未満、女性は7g未満を意識しましょう。そして適度な運動も欠かせません。
運動は、心臓病、脳卒中、がん、足腰の痛みなど多くの病気のリスクを下げることが判明しています。十分な睡眠も大切ですね。規則正しい生活を行うと体内時計が整い、ホルモン分泌や生理的な活動を調整し快眠へ導いてくれます。
また、タバコやお酒との付き合い方も考えるとよいでしょう。たばこの煙には、ニコチンやタールをはじめ、約200種類の有害物質、約70種類の発がん物質が含まれており、これらの物質が悪影響を及ぼし病気を引き起こしてしまいます。アルコールの影響は肝臓だけでなく全身に及び、健康障害をもたらします。厚生労働省は、適度な飲酒量を、1日平均純アルコールで20g程度としています。
両親の寿命と病歴を知る
病気は主に、遺伝と環境が因子としてあげられます。どちらが多くを占めているかは病気によって異なりますが、両親の寿命と病歴は、ある程度自分の健康寿命の参考になります。英国エクスター大学の研究チームは、世界最大級の英国バイオバンクに登録されている55~73歳の男女約18万6000人を対象に平均8年間追跡調査し、両親の死亡年齢と本人の死亡リスクとの関係を研究しました。すると、両親のどちらか一方が70歳以上まで生存すると、60~70代に心臓病で死亡するリスクは平均より20%低下し、がんで死ぬリスクも7%低くなっていたという結果があります。また、両親のどちらかの寿命が10年伸びるごとに、あらゆる病気で死亡するリスクも50~80代で平均より約16%ずつ減っていたそうです。両親の病気や高血圧などの体質は、自分も素因を持っているかもしれないと考えることが大切ですね。
まとめ
ここまで、健康寿命を伸ばす方法を紹介してきました。これから先、幸せな人生を送るために健康であることはとても大切ですよね。
健康に関して、具体的な目標を立てて実践していくことが今後の人生を豊かにすることは間違いないでしょう。