爪で今の健康状態がわかる!?チェック方法を紹介
みなさんは、爪の状態を意識したことがありますか?実は爪がどのような状態になっているのかで、健康状態をチャックすることができるのです。ここでは、爪で健康状態をチェックする方法を詳しく紹介していきます。
爪の構造
爪は、「健康のバロメーター」ともいわれるほど県境状態を表します。ときに重大な病気のサインとなることもあるのです。爪は、指先の保護や指先の微妙な感覚を察するための重要な上皮組織です。「爪甲(そうこう)」「爪郭(そうかく)」「爪母(そうぼ)」「爪床(そうしょう)」から構成されています。「爪」と呼ぶ部分は爪甲のことで、爪甲を取り囲む皮膚を爪郭といいます。爪甲は爪母から作られていて、爪の根元にある「爪半月」も爪母の一部なのです。爪床は爪甲の裏側にある皮膚のことで、爪甲に密着しているというつくりになっています。。
爪が荒れる原因とチェック方法
健康的な爪は全体的に薄いピンク色をしていますよね。しかし、さまざまな原因により変形したり変色したりしてしまいます。まずは、爪が割れるという症状です。爪が横や縦に割れたり、欠けたりした経験はありませんか?。爪が縦に割れた状態を「爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう)」といい、爪の根元まで割れている場合と爪の先端のみ割れるという症状があらわれることがあります。爪は、乾燥や除光液の使用などで爪の水分が失われたり、妊娠や授乳、加齢によって爪の主成分であるタンパク質「ケラチン」が不足したりすると、もろくなってしまいます。爪が割れることが多くなったときは、タンパク質不足を疑ってもよいかもしれません。
次に爪に縦線が出るという症状です。これは、爪甲縦条(そうこうじゅうじょう)といまれます。主な下人は加齢なので20代では目立ちにくいですが、50代頃から増加し、目立ちやすくなります。老化現象のひとつなので心配する必要はないですが、進行すると爪が縦に割れやすくなってしまいます。
次に、爪に横線が出る症状です。これは、爪母になんらかの障害が起こって爪甲の成長が抑制されてしまい、横線が現れます。また、すべての爪に横線が1本出ることを「ボー線条」といい、これは発熱性疾患や感染症、糖尿病、薬剤の影響、出産、亜鉛欠乏症などが原因で起こるので、もし発見した場合は医療機関を訪れてもよいかもしれません。
次に、爪がでこぼこになってしまう症状です。これは波を打つように、爪の表面に次々に横方向の溝ができている状態で、「波板状爪(洗濯板状爪)」といいます。実はこれは健康な人にも起こりうる症状で、爪母を覆う皮膚をほかの指でおさえる癖がある人に多いと言われています。尖ったものでつついたようなでこぼこは「点状陥凹(てんじょうかんおう)」と呼ばれ、これはストレスなどによる乾癬や円形脱毛症と一緒に起きる場合が多いです。
次に、爪が薄いという症状です。これは、低色素性貧血や甲状腺機能亢進、末梢循環障害、先天性角化異常症など、爪母になんらかの病気が影響している可能性があります。気になる場合はかかりつけの病院に行ってみてもよいでしょう。また、一部の爪甲が薄くなって縦に割れやすくなる扁平苔癬(へんぺいたいせん)やエリテマトーデス、凍瘡(しもやけ)なども原因になっている可能性があります。
次の紹介するのは、爪が二枚に分かれるという症状です。いわゆる「二枚爪」と言われますね。正確には「爪甲層状分裂症(そうこうそうじょうぶんれつしょう」と呼ばれています。原因としては、爪の水分量の低下や栄養不足です。爪のもととなるタンパク質やビタミンA、B、Dの摂取を意識すると改善することがあります。
まとめ
ここまで、爪に構造や爪の症状からわかる健康状態を紹介してきました。ささいな変化ですが、そこから今自分の体に起きていることがわかるため、ぜひこまめにチャックしてみてください。病気の早期発見につながることもあるので、習慣にしてみても良いかもしれませんね。