涼しくダイエット!アクアビクスとは?
夏本番が近づくと、運動をする気が起きなくなってしまうという人も多いのではないでしょうか。涼しく運動ができてダイエットになればとても嬉しいですよね。そんな方におすすめなのが、アクアビクスです。水中で行うエクササイズなので、快適に涼しく運動することができます。今回はそんなアクアビクスの特徴や効果について紹介していきます。
アクアビクスとは
アクアビクスはアクアサイズとも呼ばれ、アクアエクササイズを略したもので、有名なのが水中ウォーキングです。アクアビクスのメリットは、水の特性である「浮力・抵抗・水圧・水温」を利用して運動ができるということです。浮力があることで、水中に入ると体が軽くなりますよね。腰あたりの水位だと体重は約半分に、肩まで水につかると10分の1にまで軽減するといわれています。また、水の抵抗があることで動きがゆるやかになり、膝関節や腰部に瞬間的に大きな負担がかかることなく、つまずいたり滑ったりしたときにも転倒の心配もありません。そのため、足腰に不安のある高齢でも運動しやすいのです。
基本的な運動メニューは、まず「水中ウォーキング」からスタートします。普通の歩行をし、慣れてくると横歩き、斜め歩き、後ろ歩きなども行います。歩くだけの運動でもかなりのエネルギーを消費できます。その後は、腕を使った運動やジャンプや、水中での腹筋などの筋肉運動、音楽に合わせた運動などを行い、楽しみながら運動をすることができます。
アクアビクスの効果
アクアビクスの一つ目の効果は、心肺機能の向上です。水中に入ると、立っているだけでも水圧を受けるので、自然に呼吸が深くなり、腹式呼吸になります。その分酸素供給量が増え、呼吸機能が向上し、心肺機能も向上します。そして水圧には、全身の血液循環をよくするという効果もあります。水深の深い足元には、大きな水圧がかか、その影響で水圧がポンプの役割をします。足の血液を心臓に送り返す働きが活発になるのです。
二つ目の効果が、ダイエット効果です。多くのプールでは、安全性や運動効率を考慮して水温を29~31℃程度に設定しているところが多いです。水温が体温より少し低い設定になっており、水中に入ると体熱が奪われます。その結果体はエネルギー生産を活発にして、体温調節を始めるのです。このとき脂肪の燃焼効率も高まり、ダイエット効果につながります。また、呼吸機能が向上する有酸素運動と、水の抵抗を利用した筋肉トレーニングも兼ねているので、まさに一石二鳥なのです。
三つ目の効果が、生活習慣病が改善できるということです。先ほど紹介した心肺機能の向上や肥満解消効果が、生活習慣病の予防につながることがわかっています。2型糖尿病の場合、予防や改善には食事、運動、とくに有酸素運動を一緒に行うことが必要だといわれています。アクアビクスは、筋肉がエネルギーとしてブドウ糖を取り込み、血糖値を下げる効果があります。さらに、インスリンの働きがよくなり、すい臓への負担も少なくなるのです。肥満解消はもちろん、糖尿病の予防や改善につながるのです。また、高血圧の多くを占める本態性高血圧も改善できます。高血圧を改善するにも、食事と有酸素運動が不可欠です。有酸素運動はタウリンやプロスタグランジンEなど、血圧を下げる物質が増加し、反対にカテコールアミンなどの血圧を上げる物質が減少します。また、ストレスも血圧を上昇させる原因になります。アクアビクスは、浮力によって重力から解放され、リラクゼーション効果が生まれます。その結果、交感神経の緊張が緩和され、血圧も低下するのです。
まとめ
ここまで、アクアビクスの特徴と効果を紹介してきました。ダイエットはもちろん、生活習慣病や心肺機能の向上にも繋がるので、ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。