骨を丈夫にして健康寿命を延ばそう!
高齢化社会の日本。歳をとっても健康でいるためには、骨を丈夫に保つことが必要です。高齢者になると、転倒や骨折をすると寝たきり生活になってしまう可能性が高いです。それを避けて健康寿命を延ばすためにはどうすればいいのか。ここでは、骨を丈夫に保つ方法を紹介しています。
健康寿命とは
健康寿命とは、その名の通り人間が健康で暮らせる寿命のことです。男性では平均72歳、女性では74歳と言われています。ちなみに平均寿命は男性で80歳、女性で87歳と言われており、10年以上の開きがあります。つまり、10年以上寝たきりや何らかの障害を抱えながら生きている高齢者が多いということなのです。この原因として、認知症や脳の病気が多く挙げられますが、3番目に多いのが骨粗しょう症なのです。
骨粗しょう症で骨がもろくなり、ちょっとした転倒で骨折してしまい、そのまま寝たきりになってしまうという高齢者が増えているのです。また、寝たきりになることで脳の機能も低下していき、認知症にも繋がります。つまり、いかに骨を丈夫にしていくことが健康寿命にとって大切かがわかると思います。
骨の仕組みと注意点
人間の骨は20歳までに作られ、40歳まで一定の質量を保っています。しかし、40歳を境に質量が減少していきます。骨は常に作り替えられており、ターンオーバーによって新しい細胞に変わっていきます。20代のころは3年ごとに骨が再構築されているとも言われています。
骨は40代以降質量が減少していきますが、特に女性の場合閉経の時期を迎える50代に注意が必要です。閉経によって女性ホルモンが減ることで、「エストロゲン」というカルシウムの吸収を高めるホルモンが減少してしまい、骨がもろくなってしまいます。また、若い女性も過度なダイエットで骨の質量が減り、骨粗しょう症になりやすくなってしまうこともあるので注意が必要です。
骨を保つ方法と役割
骨を健康に保つには、若いうちから食生活や運動習慣に気を遣っていくことが必要です。20代30代のうちから骨の質量を増やしておくと、将来質量が減ったとしても骨粗しょう症になるレベルは避けられるでしょう。40代50代の方も、運動や食生活を整えることで骨の質量の減少は防ぐことが出来ます。
骨は、運動機能を発揮する役割や内臓を守る役割、カルシウムを蓄える役割、骨髄を中に入れて守る役割など多くの重要な役割を担っています。そのなかでもカルシウムを蓄える役割は非常に重要で、血中のカルシウムが減少すると筋肉がうまく使えなくなったり、血液が固まらなくなったりするため生命に関わります。そのため、骨の質量を保っておくことはとても大切なのです。
骨を保つための栄養素
骨を保つために必要な栄養素として真っ先に思い浮かぶのはカルシウムだと思います。チーズや牛乳などの乳製品に多く含まれる栄養素であり、もちろんとても重要な栄養素です。しかし、その他にも必要な栄養素があるのです。
マグネシウムやリンは骨の形成に欠かせない栄養素です。これらは骨の細胞の働きを助けて成長をサポートする役割があります。また、ビタミンDも欠かせません。ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける栄養素で、血中でカルシウムが不足したときには骨からカルシウムを溶かして血中に入れる働きを担っています。ビタミンDは食事からだけではなく、日光を浴びることで体内で生成できます。日陰でも良いので、1日に数分太陽を浴びることも大切です。
まとめ
ここまで、骨を健康に保つ方法や必要な栄養素などを紹介してきました。骨を健康に保つことがいかに健康寿命に関わってくるかが分かりました。カルシウムはもちろん、マグネシウムやリン、ビタミンDを摂取し、適度な運動とバランスの取れた食事が将来の自分を作っていきます。ぜひ参考にして、長い健康寿命を手に入れてください!