長期休み明けの憂鬱を和らげる方法
みなさんは、「サザエさん症候群」という病気を聞いたことがあるでしょうか。国民的アニメが放送する日曜日の夕方に、翌日から始まる仕事や学校が憂鬱で、気分が沈んでしまうことを言います。たった2日の休み明けでも辛く、さらに夏休みなど長期休み明けの仕事や学校はもっと辛いですよね。ここでは、そんな長期休み明けの憂鬱が少しでも晴れる方法を紹介しています。
月曜日は最も自殺が多い
月曜日は一週間の初めの日。仕事や学校が始まるため、ブルーマンデーと呼ばれています。実は、一週間が始まるという月曜朝に、中高年男性の自殺が集中するという調査結果が出ているのです。年間に約2万人が自殺しており、その中で一番多い曜日は月曜日の2829件。次いで木曜日の2630件。一番少ないのは土曜日で2222件となっています。年間に約2万人も自殺で亡くなっているというのもかなりショッキングですが、月曜日に集中しているということは、いかに休み明けが人間にストレスになっているかがわかります。
なぜ休み明けは鬱になるのか
そもそも、なぜ休み明けの仕事や学校はこんなに鬱なのでしょうか。それにはきちんとした理由があります。
仕事をしているとき、人間関係に強いストレスを感じます。どんな職場や学校でも苦手な上司や先生、クラスメイトがいると思います。しかし普段はなんとか頑張っていて、どこかピンと糸が張っている状態なのです。そして休日に入るとその糸が緩み、解放されて緊張状態が解けていきます。そこから月曜日にもう一度、緊張状態や仕事モードに入らなければなりません。そのとき人間は本能的に、心理的抵抗を感じているため、とても憂鬱に感じるのです。
また、鬱になりやすいタイプは完璧主義者の人です。完璧主義者の人は、仕事でミスしてはいけないという思いが強いです。そのため、プレッシャーを自分でかけてしまい、仕事に対するハードルが自分の中でとても高くなっています。仕事は「我慢するもの」「辛くて当たり前のもの」と思い込んでしまっている人が多いのです。
スイッチを切り替えるコツ
休日モードから仕事モードにスムーズに切り替えることができれば、多少は鬱な気持ちを軽減できます。きっちりと切り替えたいタイプの人は、前日に翌日の仕事を予習したりイメージをしたりすることで早めに仕事モードに切り替えることができます。リラックスして取り組めるようにしたい人は、なぜ完璧を求めてしまうのか、完璧でなくても大丈夫なのではないか、と考えてみる癖をつけてみましょう。また心の中で「別にこの仕事がクビになってもバイトで生きていけるし」など、現実にする必要は全くないので、逃げ道を作っておくとリラックスして仕事に臨むことができます。
仕事始めの鬱を減らす方法
仕事始めの鬱な気持ちを減らす方法として、紙に書くという方法があります。「今の仕事の何が嫌なのか」「どのようなところが何故嫌なのか」を書き出してみることで、明確になり心がスッキリすることがあります。例えば、「あの上司さえいなければ会社に行きやすくなる」「飲み方やランチ会が嫌だ」など、具体的に書き出してみましょう。
行動からも鬱を減らすことができます。仕事に行く日、「とりあえず家から出てみよう。(嫌だったら引き返してもいい)」「とりあえず駅まで歩いてみよう」など、目的を少しずつ前に進めていくと楽になります。そして、仕事は単純な作業から始めることがおすすめです。没頭することで自然と仕事モードに入っていきます。
まとめ
ここまで、長期休み明けに仕事が鬱になる理由や、対処法などを紹介してきました。完璧主義者の人は特に鬱になりやすく、考え方や行動ひとつでリラックスできるようになります。心の中でなら何を思っても良いので、「仕事や学校を辞めたってなんとかなるでしょ!」くらいの勢いで、自分の心が潰れないように休日明けを乗り越えましょう。