早期発見する!大腸がんの原因と人間ドックでの発見率

コラム

「大腸がん」は自覚症状が現れにくく、人間ドックなどを受診しないとなかなか発見できない病気の1つです。
この大腸がんの原因やリスクを交えながら、大腸がん予防における人間ドックの重要性をご紹介していきます。

■ 大腸がんの原因

大腸がんは、大腸(盲腸、結腸、直腸)及び肛門に発生するがん(癌)です。
主に食生活が原因とされており、肉類やコレスレロールの高い食品ばかり食べる偏った食生活を続けていると大腸がんを発症するリスクは高まります。 また過度な飲酒や喫煙というのも大腸がんの原因となる場合があります。

年齢別に見ると、大腸がんを発症しているのは50代以降の方が多いですが、近年は食生活の欧米化などにより、徐々に低年齢化も進んでいます。

大腸がんは放置すると全身に転移し、完治不能となった場合死に至ります。 数ある癌の中でも死亡率は女性ではトップ、男性では第3位となる厄介な病気であるため、早期発見が重要です。

■ 大腸がんを発見するには

大腸がんは初期症状として、腹痛や便通異常、血便などを伴うこともありますが、初期症状を患うのはごく一部です。大半の方は、自覚症状を患いません。

大腸がんを発見するにはまずは「便潜血反応検査」を行います。
便潜血反応検査では便の中に血が混じっていないかを確認し、大腸がんを判別します。 ただし、便潜血反応検査だけでは大腸がんを十分判別できないこともあるので、疑いがある方は、更に精度が高い「大腸内視鏡検査」を受診する形となります。

なお、便潜血反応検査や大腸内視鏡検査は、一般的な定期健康診断では項目として組み込まれていない場合が多いです。
このため、人間ドックとして便潜血反応検査や大腸内視鏡検査を行い、大腸がんが発見されるケースが目立っています。

■ 人間ドックでの大腸がん発見率


公益社団法人「日本人間ドック学会」がまとめた、2014年度の人間ドックで大腸がんを発見した人の数を見てみましょう。
男性1052人(約178万人中)、女性483人(約110万人中)とあり、男性は胃がんに次ぐ第2位の発見者数、女性は乳がんに次ぐ第2位の発見者数となります。

発見者総数は例年徐々に増加傾向にあり、年齢分布は、前に触れたように男女とも50歳以上が9割、50歳以下が残りの1割となります。
このデータが示すとおり、大腸がんは人間ドックにより発見されることの多い癌であると言えます。

大腸がんは、発見が遅れると命に関わることもある恐ろしい癌です。
早期に発見するためにも、特に50代以上の方は人間ドックを定期的に受診しておいた方がよいでしょう。
早期発見ができれば治療が行えますので、発症しても完治させることができます。

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