アナタの「胆のう」は正常? ガンの初期症状を紹介

コラム

アナタの「胆のう」は正常? ガンの初期症状を紹介「胆のう」という臓器について、意識したことがありますか? 肝臓や腎臓の健康を常日頃から気にかけている方は多いでしょう。しかし、胆のうという器官についてはその役割すら把握していないという割合は多いと思われます。

「胆のう」は肝臓の下にある、手のひらで包み込める程度の大きさをした器官です。肝臓から十二指腸へ消化酵素「胆汁」を送り込む働きを担い、「胆のう管」と「胆管」を通して肝臓と十二指腸につながっています。
「胆のう」と「胆管」のがんは、日本人のがん罹患率のうち3%以上にものぼるのです。40代以降にリスクがどんどん上昇していくうえ、この臓器のがんは「サイレントキラー」と呼ばれるタイプでもあります。

胆のう・胆管の病気とその原因

●「胆のう」「胆管」にはこんな病気が頻発している
「胆のう」「胆管」では以下のような病気が頻発します。結石の場合は二次的な病気に発展する可能性が高いので注意が必要です。
■胆のう結石
■急性胆嚢炎
■慢性胆嚢炎
■胆のう腺筋症
■胆のうポリープ
■胆のうがん
このうち、胆のう腺筋症については原因が確定できていません。

●その原因は?
「胆のう腺筋症」以外で胆のうや胆管に頻発する病気は、ほとんどが結石に関連して起こります。原発性のケースもありますが、結石によって胆汁の排出に問題が起こり、炎症性疾患として各病気が発生する例が多いのです。
中でも胆のう・胆管がんと結石の関連性は注目されており、日本人のがん死亡率を低減させるために注意喚起が盛んに行われています。
胆のう・胆管結石の原因は処理しきれなかった胆汁やコレステロールです。つまり、高脂肪食を好む人、コレステロール値が高い人ほど危険だと考えていいでしょう。
結石が成長して胆管を塞いでしまうと急性胆嚢炎を発症します。激しい痛みや発熱がともない、治療しなければ命に関わる深刻な病気です。

胆のう・胆管の病気を予防する

アナタの「胆のう」は正常? ガンの初期症状を紹介
●「胆のう」「胆管」の病気を予防するには
「胆のう」「胆管」の病気を予防するためには、まず胆汁がスムーズに流れる環境を整えるべきです。高脂肪食、高カロリーの食事内容を避け、代謝が活発な肉体を作ることを念頭に生活を見直してください。
バランスのとれた食事内容、喫煙習慣がある方は喫煙量の制限、飲酒の習慣がある方は酒量の制限、運動不足の方にはウォーキングやジョギングをおすすめします。それらの生活習慣改善を実施しつつ、定期的に病院の検査を受けて体内環境を確認するようにしましょう。

●人間ドックでこんな検査を受けよう!
胆のうおよび胆管の結石、炎症、がんを発見するには基本的に人間ドックが必要です。その理由は検査内容が高度なものだからです。一般の健康診断ではカバーしていない項目ばかりですし、なにより胆のう結石や慢性的な炎症、がんは無自覚のうちに進行します。受けるべき検査項目として主なものが以下の3つです。
■腹部超音波検査(エコー)
■腹部CT検査
■血液検査
結石や炎症、がんの有無は腹部超音波検査や腹部CT検査でおおむね分かります。血液検査は必要だと判断された場合に行うことになるでしょう。
これらの検査で結石が確認されても、小さなものであれば治療を行わない選択も可能です。ただし、要経過観察と判定されるはず。ポリープを例に取ると、5mm以下のポリープなら検査の周期は1年ごと。6mm以上10mm以下で6か月ごと、10mm以上で精密検査となります。なお、腫瘍が見つかった場合にはサイズに関わらず検体検査が欠かせません。
定期的な検査の受診や精密検査には人間ドックが便利です。必要な分だけ個人に合わせて検査項目をセットできるので、経済的にも時間的にも負担を最小限に留められますよ。検査を受ける際に、ぜひ医師に相談してみてください。

人間ドックは病名の確定までセットにできる唯一の「コース」です。各種検査を単独で実施するより手軽に受けられるので、未経験の方は一度試してみてはいかがでしょうか?

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