糖尿病の検査は眼科でもできる!? 糖尿病患者と眼科の関係

コラム

糖尿病の検査は眼科でもできる!? 糖尿病患者と眼科の関係日本人にとって糖尿病は国民病といってもいいほど罹患率が高いハイリスクな病気です。
糖尿病が「誰もが陥る可能性がある病気である」という認識は広く普及しているはずですが、実際にどのような症状に発展するか十分に理解できているかどうかは疑問が残ります。
生活習慣病の統計によると、日本人の成人に見られる失明の原因、第二位が糖尿病とのこと。この関係から、眼科などでも糖尿病の人間ドックを受診できるようになっています。

検査前に知りたい糖尿病患者の合併症と受診すべき診療科

糖尿病の検査は眼科でもできる!? 糖尿病患者と眼科の関係
・糖尿病で起こる合併症
糖尿病は血糖値が上昇するというだけの病気ではありません。悪化すると眼病、転じて失明、腎臓病、脳卒中、心筋梗塞、狭心症、足変病その他全身合併症が起こります。糖尿病の悪化とともに合併症も増悪していくでしょう。

・糖尿病関連疾患の診療科
糖尿病に罹った際に受診すべき診療科は、基本は糖尿病内科、内分泌内科、糖尿病科、内分泌代謝内科、循環器科、代謝科、内科、糖尿病代謝科など。また、合併症の恐れがある眼科、腎臓内科、脳神経外科、外科などが連携して診断を行うケースも少なくありません。眼病リスクが高い方の場合は眼科から糖尿病を指摘される例もあり、眼科の領域で糖尿病の検査を実施することも可能です。

糖尿病と検査

・糖尿病の検査は健康診断で十分!?
一般的な健康診断でも、尿検査や血液検査など糖尿病に気づくきっかけとなる検査項目は盛り込まれています。ただ糖尿病のサインを見つけるだけであれば健康診断で十分かもしれません。むしろ糖尿病の病期を判定し、どんな治療が必要な段階であるかを確認するためには不足と言わざるを得ません。

・人間ドックが必要な理由
健康診断で糖尿病を指摘されると二次検査、二次検査でさらに必要と判定されれば精密検査に進むという流れで検査は進行します。健康診断でもこのように治療までのルートは用意されていますが、どうしても時間がかかります。人間ドックならば最初から病名の確定診断や治療計画まで計算に入れて検査項目を組み合わせるので、スムーズに治療に入れるのです。糖尿病治療は少しでも早く始めるべきなので、人間ドックには大きなメリットがあると言えるでしょう。
また、人間ドックには「ブドウ糖負荷試験」など、人間ドックならではの検査項目があります。

・ブドウ糖負荷試験
空腹時血糖値とブドウ糖水溶液摂取後の血糖値推移を比較し、膵臓の働きを通して糖尿病をより確実に診断する検査です。

糖尿病の治療は「適切な時期に」「必要な治療を」行う計画性が重要なのです。生活習慣病は日常の中で無自覚のまま発病し、命を脅かします。血糖値が高めの方、運動不足や偏食、不規則な生活、ストレス過多に心当たりがある方は、特に生活習慣病を警戒するようにしてください。

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