骨盤は身体のかなめ! 大腿骨頭窩が変形すると何が起こる?

コラム

骨盤は身体のかなめ! 大腿骨頭窩が変形すると何が起こる?人間の身体は「骨格」がなければ成立しません。
たとえ骨以外のすべての臓器が揃っていたとしても、各器官を正しい位置に保持すること、そして連動して動くこと、保護することができなくなるからです。
全身骨格のなかでも要となる「骨盤」の重要性は議論の余地すらありません。骨盤が変形すれば神経や筋肉、消化器系の働きにも影響がおよびます。
そして、加齢とともに起こりやすいのが、大腿骨頭窩(だいたいこつとうか)の変形です。
骨盤は上部で脊柱、下部で大腿骨とつながっています。
大腿骨との連結部位である大腿骨頭窩が変形すると何が起こるのでしょうか。

骨盤の変形と身体の機能

・大腿骨頭窩の変形

左右の足の長さが違う方や加齢によって骨が弱っている方、もともと姿勢が歪んでいる方、肥満症の方は、大腿骨頭窩の変形が起きやすいと考えられます。
大腿骨の骨頭窩は骨盤にはまるように接続しており、足を動かす度にこすれ合うことになります。
そのため、上記の症状により負荷が大きくかかっている場合は、どうしても骨頭窩の方が削れてしまいがちなのです。
とくに体重が平均値を上回っている方は、リスクが高いため注意が必要になります。

・骨盤が変形すると身体には何が起こる?

骨が削れて関節の稼働が円滑に行われなくなると、歩行困難や関節痛、炎症、神経痛、血行不良、これに関連して消化器系や循環器系にも支障をきたす可能性があります。
骨盤の不調は骨盤だけにとどまらないという認識が必要です。

骨格の変形は予測できる?

骨格の変形は予測できる?

・定期的にCTスキャンを受けよう

骨のように密度の高い器官の状態を確認するには、通常レントゲン撮影が行われますが、全身骨格を視覚的に検査するにはCTスキャンを選ぶといいでしょう。
CTスキャンはエックス線撮影を連続的に行って立体的な画像を生成するもので、全身のバランスや、各部位の骨がどうなっているかといった詳細まで診断できます。
なお、身体は時とともに変化するもの。
検査は1~2年程度のスパンで受けることをおすすめします。

・人間ドックで効率化を図る

CTスキャンは、単独でも2万円程度の費用がかかる高度な検査です。
全身の状態を診断するには基本的にCTスキャンのみでは終わりませんので、総合的な負担軽減やデータ管理の観点から「人間ドック」で受診したほうが効率的です。
人間ドックはCTスキャンを盛り込んでも3万円程度から受けられ、1回の通院で全ての検査を終了できます。
あまり何度も通院したくないという方や、予算を押さえつつ病気を予防したいという方に適した検査の受診方法です。
受診を検討してみる価値はあるのではないでしょうか。

骨格の変形は加齢によって起こるケースもありますが、それにも増して日ごろの生活習慣や姿勢などの影響が強いと考えられます。
人間ドックを定期的に受診してデータを蓄積すれば、「今」どんな対策を打つべきかといったアドバイスも受けられるはずです。
健康寿命を延伸するためにも、ぜひ医師との協力体制を築いていきましょう。

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