20代女子へ! 病気リスクをライフステージに沿って把握しておこう
日本人女性の平均寿命は、2018年に世界第2位を記録しました。 男性に比べると女性の方が長く生きる傾向があるため、生命力は男性よりも女性の方が強いと言われています。
しかし、平均寿命である87.3歳まですべての女性が生きられるわけではありません。
また、健康な状態で天寿を全うできる女性がどれほどいるでしょうか。
たとえ生命力が強いのだとしても、自立的に行動できる体力を維持できるかどうかはまた別の話なのです。
健康で自由な生活を1日でも長く送りたいと考える女性のみなさまには、ライフステージに沿って病気リスクに備えることをおすすめします。
20代から始めたい病気リスクコントロール
・20代から増える女性の病気
20代の女性は女性ホルモンの分泌量がピークに差し掛かる時期ですから、気力や体力が充実していて健康に不安を感じる機会はあまりないかもしれません。
しかし、統計データを見ると20代前半から婦人科系のがんリスクが上昇しているのです。
20代中盤まではリスクの上昇率は比較的緩やかですが、25歳から乳がんの罹患率が急激に上昇します。
女性として成熟するほど婦人科系のがんリスクは高くなるのだと考えるといいでしょう。
20代の女性は、まずは婦人科系のがん予防から始めるようにしていただきたいと思います。
・更年期以降に増える病気
更年期前後で乳がんリスクはピークに達します。
その後子宮がんと卵巣がんのリスクもピークを迎え、同時に生活習慣病リスクも高まります。
糖尿病、動脈硬化、脳血管疾患など、生活習慣病は併発しやすい特性を持つので注意してください。
■20代から受けておきたい女性のための検査
・婦人科系の病気を予防する
婦人科系の病気にはがん以外にも子宮筋腫や卵巣膿瘍、子宮内膜症などもあり、不妊症の原因として警戒が呼びかけられています。
通常の健康診断では婦人科系の画像診断などはありませんので、個人で定期的に婦人科の検診を受けることになります。
婦人科で子宮や卵巣に異常がないか調べる検査と言えば経膣超音波検査です。
膣から超音波を発する端子を挿入して子宮や卵巣に超音波を照射し、画像解析してリアルタイムで視診します。
卵巣や卵管が腫れていないか、炎症を起こしていないかなども調べられるので、将来的に妊娠したいと考えている女性は特に受けておくべき検査項目です。
・人間ドックで身体の変化を記録しよう
婦人科では経膣超音波検査のようなターゲットを絞ったものから、血液検査や尿検査などのような全身状態を知るための基本的な検査も受けられます。
ライフステージに沿った多様な病気リスクに備えるには、ぜひ人間ドックで各種検査を組み合わせて受けていただきたいところです。
人間ドックでは画像検査や検体検査、血液検査のように単価の高い検査を割安で受けることができます。
定期的に人間ドックを受ければ、身体の変化を把握してどんな病気リスクがあるのか、どんな対策が必要なのか理解できるはずですよ。
婦人科系の病気の検査に行くことにどこか抵抗を感じるという女性は少なくないはず。
しかし、若いときから病気の存在と向き合い、積極的に検査をしておくことで将来の老化や病気に備えることができるのです。
最近ではレディースドックのコースを用意している総合病院も多いので、まずはお近くの病院までお気軽に問い合わせてみてください。